6.さあ、行こう留学だ![1999年11月11日発行]<第6話 アフリカからの留学生>

1999年に発行したメールマガジンのため、現在使われていないメールアドレスや、内容がそぐわない情報もございます。何卒ご理解のほどお願いいたします。


 

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さ あ、 行 こ う 留 学 だ !
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発見とハプニングの連続。留学はとてもエキサイティングな人生の
「探検」だ。さあ、君も行こう留学へ!!

■ 今週の <目次>————————————————■
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★ 著者から       ………….. シンガポールへの飛行機にて
★ さあ、行こう留学だ! ………….. 第6話 アフリカからの留学生
★ ご質問コーナー    ………….. ワーキングホリデー
★ お知らせ       ………….. メールのご返事

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【著者から】
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技術の進歩は、本当に素晴らしいものがあるよね。
成田のラウンジでも、今では多くのビジネスマンがノートブックパソコンを
手に、仕事をしたり、ゲームをしたりと、時間をつぶしている。昔には考え
られないことだよね。それに、最近はバッテリーの持続時間が長くなってい
るから、一時間程度なら問題なくPCが使えるのがありがたい。

でも、一時間って意外に短いもので、こうやってメールマガジンを書いてい
ても、あっという間だ。

私は、大前研一さんのことがとても好きで、彼の講演へ行ったり、ほとんど
彼の書いた本を読んだりしている。もしも、このメールマガジンを読んでい
人の中で一度も彼の本を読んだことがない人がいたら、是非読んでみてほし
い。目が覚める思いがするからね。

彼は、何年も前から世界中を飛び回っているときに、PCを持ち歩いていたの
だそうで、飛行機の中で著作活動に勤しんでいたそうだ。でも、やはりバッ
テリーの時間がネックで、結構苦労したと話していた。

ある日、原稿の締め切りが迫っていたので、飛行機の中で一生懸命タイプし
ていたら、ふと気付くと「バッテリー切れ」になりそうになり、とても困っ
たとのこと。「このままでは、締め切りに間に合わない!」と考えた彼は、
何とか電源を確保しようと、なんとトイレに立てこもって、シェーバー用電
源を使いながら仕事をした…なんて言っていたことを思い出す。

私もこうやってメールマガジンを飛行機の中でタイプしていると、なんとな
く、トイレに篭ってみたくなるのが不思議だ….。(f^^;)これも、一種のミ
ーハーというのかな?

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【さあ、行こう留学だ!】
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<第6話 アフリカからの留学生>

この本(メールマガジン)のテーマに「出合いの楽しさ」がある。別の国、別
の文化、別の言葉、…出合う人、出合うものすべてが、新しい体験だ。たった
4年間でも、そして特に特別なことをしなくても、多くの人に会うことができる。
そんな留学を、みんなにもどんどん経験してもらいたいと心から願っている。

どんなことがあったにしても、その出合いの一つ一つが思い出になり、その積み
重ねが人生を作り上げていく。ぼくは、留学から十数年経った今ごろこうやって
本(メールマガジン)の形にして読者のみんなに「ぼくの留学史」として体験を
紹介しているけど、みんなもいつか自分史を作って、学生時代の思い出をかたち
にして残してほしいと思っている。

アメリカで迎えた始めての冬、意を決して旅に出た。他の章でいくつかまた紹介
するけど、ここでその一つ「出合い」のエピソードを一つ紹介したい。

それは、ワシントンDCのユースホステルで起こった。
ある夜、ロビーでゆったりくつろいでいたとき、たまたまヨーロッパ方面から旅
行に来ているカップルとたわいもない会話をし始めた。すると、一人二人と、ど
んどん他の人達が集まって、最後にはロビーいっぱいの人がその会話に参加して
きた。

ソファーに座れない人は、床に座り、またある人は壁に寄りかかって、会話を楽
しんだ。普通なら、20人近くの人が集まれば、別々に会話するだろうに、何故か
一人の人が話しているときに、他の人は話しを聞き、全員が一つのグループのよ
うになっていた。

そして、フッと気がついてみると、全員が英語を母国語にしない人達ばかりで、
国名までは記憶に残っていないのだけど、たしか出身は8カ国以上。それぞれの
訛りの強い英語で、コミニュケーションしたのだ。

そのとき、ぼくはとてもうれしかった。
世界中のどこかでは、未だにして戦争があったり、民族紛争があったりと、悲し
い出来事が起こっている。でも、こうやって一人一人が集まってくると、みんな
けして特別な人ではなく、文化や言葉が違っても、人は人をいたわり合い、励ま
し合いながら生きている。それがとても嬉しかった。

そして、「英語という一つの共通語を使うことで、心を通わせることができるの
だ」と、気がついた。日本の学校では、文法やら、試験やらで英語は「学科」と
してしか教えない傾向が未だにあるけど、それがとっても残念だ。言葉としての
英語は、本当は世界の人たちとコミュニケーションするためのツールなのに、学
科としての英語に慣れてしまうと、試験結果を重視するあまりに、大切なことを
失ってしまている気がする。

その場にいた人達の英語は、ぼくが聞いても酷いものだった。でも、全然平気で
自分の考えや、自分の国のことを話しているし、それを誰も変に思わないでいる。
それが、「世界標準の言葉」なんだとぼくは気がついた。

その夜は、2時間ほどみんなと会話を楽しみ就寝したが、興奮してすぐには眠れ
なかった。日本ももっと外国から人を呼び、一人一人の心のつながりを持てるオ
ープンな国になってほしいと思う。そのためには、英語というツールが使えるこ
とが必要条件だ、文法なんて難しく考えずに英語を使うことに重点を置いた教育
方針になれればいいとつくづく思う。

アメリカへの留学生は、日本人だけではなく、世界中のあらゆる国から来てい
る。もともと移民の国だけあってオープンだという理由もあるけど、度量が広い
とつくづく感じる。

それぞれ、出身の国や文化で、行動様式も全然異なる。
基本的に、発展途上国から国費留学で来る学生は、非常に出来もよく、一生懸命
勉強をする。ある中国からの留学生は、「国ではマクドナルドのハンバーグを一
つ食べるだけのお金があれば、一ヶ月も生活ができる。だから、私は必要以外の
お金はアメリカでは使わない。」と言って、一日中勉強だけをしていたし、その
留学生は「国に帰ったらここで学んだことを、国のために使う。」と自信をもっ
て話していた。

もちろんグウタラ留学生も多数いた。当時その連中は中東の学生が多かったのを
覚えている。彼らは、発展途上国からの留学生だと言っても、母国は石油が出る
ため、とても豊かだ。そのため、国費留学とは言っても、選抜がそれほど厳しく
ないせいか、あまり出来のよい生徒はいなかったと記憶している。それに、イス
ラムの規律の厳しい国から、自由の国アメリカにくると、すべての「たが」が外
れて、十分な軍資金を元に「飲む、打つ、買う」と高級スポーツカーを乗り回し
ている連中が多数いた、まるで日本から来る「どら息子」のようだった。マ~、
次第に学校から姿を消していったから、ドロップアウトしていったのだと思うけ
ど、留学生にもいろいろなタイプがある。

ぼくが合った留学生で、非常に印象深かったのは、アフリカから来た留学生だっ
た。彼らは、もちろん国費留学生で、非常に勉強熱心。他の学生がくつろいでテ
レビを見ている寮のロビーでさえも勉強をしていた。

ある日、寮のロビーでくつろいぎながらテレビを見ていたとき、そのアフリカか
らの留学生がやってきた。そして、いつものようにテーブルで勉強を始めた。た
またま、アフリカのジャングルの様子をテレビでやっていたこともあって、普段
は集中して勉強をしている彼も、時折テレビをちらちらと見ていた。その時、ロ
ビーには彼とぼくの二人しかいなかったため、彼は珍しくぼくに話しかけてきた。

「おまえは、日本から来たのか?」
ぼくは、もちろん「そうだ。」と答えた。

彼は、勉強とテレビと会話の3つを同時進行させ、ぼくに質問をしたかと思うと、
こちらの返事を聞きながら教科書を読んだり、テレビを見たり、レポートを書い
たりしていた。ぼくは、「こいつなんだ?」と思いつつ、「こんなもんか…」と
諦め、またテレビを見ていた。すると、しばらくしてまた彼はぼくに話しかけて
きた。

「日本人は、魚を生で食べる習慣があると聞いたが、そうか?」と尋ねてきた。
ぼくは、「新鮮な魚しか生で食べないが、そういう料理を、すし、とかさしみと
言うんだ。」と返事をした。

すると、ちょっとうなずいたかと思ったら、また必死になって鉛筆を握り締めな
がらルーズリーフの紙に何か書き始め、勉強に集中しはじめた。

「本当、変な奴!」と思っていたが、こっちも冗談半分で質問してやった。

「おまえの国ではどうだ?」

もちろん、アフリカで生ものを口にする習慣なんてないとは思っていたが、とに
かくそうでもしないと、彼の勉強の「息抜き」のために利用されている気がして、
意味もなく質問をしてみただけだった。

当然、彼は首を横に振り「魚は生では食べない。」と言い、そして、なんとこん
な質問をしてきた。

「ところで、鶏や、ワニも生でたべるのか?」…..

ぼくは唖然としてしまった。
エッ?!鶏やワニ?生で食べるって?そんなことあるわけないだろう!と思いつ
つ単に”No, we don’t eat them by row”とだけ返事をしてやった。しかし、それ
から会話は途切れ、無表情な顔で彼はまた平然と勉強に熱中してしていた。

それから後、「おまえは鶏や、ワニを生で食べるのか?」と聞いてやろうかと思
ったが、彼の様子があまりにもまじめなのと、もし”Yes”とでも答えられたら気持
ちが悪いので、知らん顔してテレビを見つづけた。すると、たまたま人間の骸骨
がジャングルの中から出てきた映像がテレビに映っており、「もしや、おまえ人
間は…?」と頭をよぎったものの、さすがにその質問は止めた。

いずれにしても、世の中にはいろいろな人や文化があるから、交流を深めること
はいいことだ。

ちなみに、君、一度「ワニの生き作り」を食べてみたい….!?!
(^^)v
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【ご質問コーナー】
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<   いつも、たくさんのご質問ありがとうございます!m(._.)m   >
<   こちらで、ご紹介できないご質問は、随時「臨時増刊号」を   >
<   発行して参ります。また、メールを頂いてもご返事が遅れる   >
<   場合がありますが、ご容赦下さい。              >

■□ ご質問 □■

初めてメールします。ワーキングホリデーで来年3月からカナダに行く予定です。
ほんとは留学したいのですが、予算がないのでアルバイトをしながら、英語を
勉強したいと思ってます。
語学学校に通う予定なのですが、語学学校を選ぶ際にどのようなことを基準に
選べばいいのでしょうか?留学情報誌などはいろいろと買って読んでみたのですが
いまいち詳しいことが分からないし、どれも同じような気がします。
また、大学などでも留学生を対象とした語学専門コースなどもあるんですか?
できれば大学のまたは付属の施設で勉強したいのですが…
分からないことだらけなので、いろいろ教えてください。
お返事待ってます。

神戸市

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■□ ご返事□■

A.Y.さん、こんにちは!
カナダの学校の環境は、あまり知らないのですが、語学学校を選ぶ際の基準は
多分同じでしょうから、ご参考までにアドバイスをいくつか、….。

今まで、私のメールで、あまり語学学校に関していいコメントをしていないと
思いますが、その中で「もし私が(ビギナーとして)、英会話を勉強するため
に、もう一度語学学校に通うとしたら、どういう学校を選ぶか」という前提で
書きます。

ポイント1)日本学生の数の少ない学校 ….. 絶対的に、少ない方がいい(^^)
ポイント2)難しい英語(ビジネス英語みたいな、学費の高いコース)ではな
く、簡単な会話のクラスで、一日丸まる12時間英語だけでのコミ
ュニケーションを要求される会話のみのクラスのある学校
ポイント3)演劇のクラスのある学校
(英語での表現力を養えるコースのある学校)
…です。

でも、残念ながら、上記を満たす学校って意外にないのですよね~。
語学学校も「商売」のために、やっていますから、高い学費の取れる普段の
ビジネスではほとんど使用しない表現ばかり集めた、分けも分からず難しい
クラスを作ったり、なるべく人手のかからない方法での、「細切れ50分クラ
ス」の、スキルアップの確認のとれないような、日本の学校方式のものが多いよう
です。

出来れば、このメールマガジンを読まれている方で、「いや、私の行ってい
る学校は、そんなことない。素晴らしいカリキュラムを組んでいる!」って
方がいたら、是非紹介してほしいと思います。

折角、語学留学されるのなら、そういった学校に行けた方が絶対いいですか
らね。

ちなみに、実はアメリカの大学(多分カナダも同じだと思いますが)のほとん
どは、経営状態があまり芳しくありません。卒業生の寄付がたくさんあるよう
な大学は別ですが、いろいろと大変なようです。それに輪をかけるのが、奨学
金です。

優秀な学生を集めたいって気持ちは、万国共通のようで、そのためには「エサ」
ではないですが、奨学金をたくさん出すのですよね…。国が出すものなら学校
としては関係ないのでしょうが、学校が出すものの場合、当然経営が圧迫され
るんでしょうね。

すると、気のせいかその分まともに学費を払う連中の金額が高くなっているの
ですよね~。残念ながら…。(^^;)

そして、一番払いっぷりのいいのが「留学生」ですから、どこの大学も留学生
獲得のため、英語を母国語にしない学生対象に「英語」のクラスを持っていま
す。すべての大学にあるかどうかは分かりませんが、私の知る限り、かなりの
大学でそういった特別クラスを持っているようです。

基本的には、そのクラスを取ったところで、卒業するための単位として認めて
くれるかどうかは別ですが、そのクラスを出ることで、英語で行われるそれ以
外の授業を受けるだけの能力があると判断されるようです。

ですから、TOEFLを受けなくても、学校によってはそのクラスを出れば免除と
なる場合もあります。(TOEFLはあくまで、英語能力の確認のためにあるため
留学にかならずしも必須とは言えないようです。)

とにかく、今は電子メールがあるのですから、いろいろな語学学校にメール
を送って、上記のような質問をしてみるのが良いでしょう。

留学できる時間が短くても、中身が濃ければ充分ですからね!

それじゃ、頑張ってください!

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【お知らせ】
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<起業予定で~す!Part5>

シンガポールに来ています。
友人で、シンガポールのロータリークラブのメンバーの人がいまして、NPOの
企画について話しをしたら、なかなか面白い発想だと評価をもらっています。

彼の伝(つて)を辿って、アメリカ本体のロータリークラブへ、アクセスする
予定です。まだまだ、山あり谷ありでしょうが、実現に向けて努力してみます
ので、興味を持って頂いている方の期待を裏切らないように、頑張りますね!

みんなで、大きな輪を作りましょう!(^^)
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【あなたも参加しませんか?】
★ 留学経験者(留学中)の皆さんへ
あなたの、とっておきの「エピソード」をお待ちしています。
★ 留学に興味のある皆さんへ
留学に関するご質問をお受けします。
★ ご意見のある方へ
お手柔らかに…..(^^;)
>>>>>>>  mailto: crystal.shimazaki@nifty.ne.jp   <<<<<<<<<<<
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◇ メールマガジン『さあ、行こう留学だ!』    配信総数:965
◆ 発行日 :1999年11月11日 週刊(毎週木曜日発行)
◇ 編集発行:クリスタル島崎 mailto:crystal.shimazaki@nifty.ne.jp
◆ Copyright(C)1999 crystal_SHIMAZAKI All rights reserved.
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