お知らせ

ブラック企業

誰が命名したのか分かりませんが、嫌な言葉ですよね【ブラック企業】。

従業員を「奴隷扱い」している企業なら別ですが、普通の会社は当然従業員

を大切にしています。

でも従業員の視点から見ると、会社側からは気が付かないような「辛いこと」

があるものです。そして、それが一定の許容範囲を超えると体調を壊したり、

精神的に追い込まれたりする。

会社としては、やるべきことはやってきたという思いがあっても、十分かど

うかは、本人がどう感じるかに掛かってきます。一人、一人の思いを大切に

していく『心配り』が必要な時代になってきたのだと思います。

完璧な職場は無理にしても、『健康的な職場』を目指すことが重要です。

健康とは、誰かから与えられるものではありません。本人の普段の心掛けや

努力も必要になります。

会社はこの『健康的な職場』が機能するように、仕組みを整えることをしな

くてはなりません。

まずは、本人の普段の「心掛け」や「努力」をどう促すかです。

どんな仕事でも、「やりがい」を感じることができ、「達成感」を得られれ

ば多少のストレスでも乗り越えることができます。

さて、この「やりがい」や「達成感」はどのようにしたら得られるのでしょ

う?

それは『自主性』です。やらされているではなく、自分の意志でやっている

ようにしてあげることです。

それを実現するために、必要なことは『裁量権』を持たせることです。もち

ろん、『裁量権』を与えると同時に、責任が発生しますが、自主的に行動す

るため、同時に「やりがい」や「達成感」を感じることができるため、健康

な状態を導きやすくなります。

さらに重要なことは、『仲間意識』です。仲間とは、誰かを支え、誰かに支

えられる関係です。そこには、「感謝」が生まれます。感謝とは、心からあ

りがたいと思うことであり、感謝があることで、誰かを助けることへの使命

感も生まれてくる好循環の源です。

『仲間意識』は、一人ではない、皆とつながっているという「安心感」や、

人を思いやる「優しさ」を生みます。そこにはストレスの入り込む余地はあ

りません。

外国人従業員が、日本企業で働く(日本人の中で働く)ことは、それだけでも

多大なストレスです。【ブラック企業】にならないためには、『自主性』や

『仲間意識』を持てる仕組みが重要です。

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用