コラム

3.外国人、まるでよそ者《2022》

かなり以前、国際便の到着する東京国際空港(羽田空港)の入国管理のカウンターの上には、alian(エイリアン)と書かれていて不評だったそうです(苦笑)。

ペリーの来航のときも、赤鬼を模した似顔絵でした。

不思議なもので、同じような顔立ちのアジア圏の国々の人に対しては、私たち日本人は「外国人」という括りをあまり持っていません。私たちが一般的に「外国人」という言葉を使うのは、白人や黒人といった肌や目の色の違いの人たちに対してのようです。

つまり私たち日本人は、言葉や文化が違っていても、アジア圏の人たちであれば「外」の人たちだとは思っていないのです。

ということは、言葉や文化が障壁なのではなく、肌や目の色の違いに対して、畏怖の念を私たちは持っている可能性が高いということになります。心のどこかで(生理的に)怖いと感じているのです。

怖い、怖いと思うとより怖くなるものです。そう考えれば、「外国人」という言葉を使うから、怖くなってしまうとも言えます。

この「外国人」という言葉を使わない。それだけで、世界はガラリと違って見えてきます。

フランスから来た、アントワネットさん

中国から来た、ジャッキーさん

イギリスから来た、テリーさん

皆、仲間です。