コラム

4.何をさせたら…《2022》

《姑根性》とはどんなものでしょう?

出来の悪い嫁のアラが気に掛かり「あれができない、これもできない…」と小言を言う。新米のお嫁さんが、姑以上に家事や育児が出来るはずがないのは当然なのですが、自分の息子の出来の悪さを棚に上げて、嫁のできないところを指摘する。

「努力が足りない」だけならまだしも、「親の顔が見てみたい」と侮辱するような言い回しなんてしたら最後、人間関係は崩壊です。年を取って介護される立場になって、その嫁から愛情をもって接して欲しいと思っても、時すでに遅しですよね。

日本人でも、海外から来た人でも、大切なのは「人柄」です。日本語を習得できるよう努力させることは必要ですが、日本語が下手だからといって現場から遠ざけていてはいつになっても上手になりません。理解できないのでは問題ですが、理解できるのであれば、どんなに下手でも「大丈夫、頑張れ!」と肩を押してあげて下さい。お客様には、

「〇〇さんは、まだ日本語は下手ですが、仕事への熱意も、スキルも、お客様への感謝の気持ちも、日本人に劣ることはありません。温かく育ててあげてください。何かあれば、私がきちんと対処しますので!」

と、伝えてください。

愛を持って接していれば、必ずその愛はその人を育ててくれます。

人柄を変えることは並大抵なことではありませんが、言葉など上手になっていくものです。初めは日本人より手が掛るかもしれませんが、海外から来て働く彼らの「必死さ」は、中途半端な日本人よりもはるかにポテンシャルが高いことに早く気が付いて下さい。