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死を意識する

核家族という言葉が出来た頃から、三世代、四世代の人たちが一緒に暮らすことは稀になっています。そのため、誕生という瞬間は身近に感じても、死や老いというものについては親で体験するまで、あまり実感を持てないのではないでしょうか?

でも、死は突然やってきます。

存在そのものが、この世から消える。この衝撃はとても大きいものです。そして、気が付けば、親との歳の差は通常20~30年程しかないのですから、この身体も命も、たぶん20~30年先には消滅してしまうのが、自然の摂理です。

単に、ダラダラ生活をしていた自分が、如何に生命の貴重な時間を無意味に過ごしてきたのか…と、考えさせられるきっかけをくれるのが親の死です。

ありがたいことに、この瞬間、私たちの心臓は鼓動しており、広い広い世が私たちの周りにはあります。

「生きた証」が残せるかどうかは分かりませんが、残したいと思うことはとても重要なことだと思います。そうすることで、何かに頑張る気力が湧き、人生は豊かになると思うのです。

いつ最期の瞬間が訪れるのかは、誰にも分からないのです。ですから、その瞬間まで、楽しく精一杯生きたいものです。そうですよね!

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

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