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創造性を高める方法

劇作家であり、脚本家であり、演出家であり、コメディアン、映画監督でもある、三谷幸喜さんは、脚本を書くときに、制約を付けるそうです。

たとえば映画のすべての場面を「一つの部屋」だけで完結させる…的なものだと聞いたことがあります。制約を付けることで、常識を超えた閃きや深みが演出されるらしいのです。

制約の中で、すべての想像力を、的を絞った目標に集中させることで、より

冴えたアイディアを生み出すことが出来るのでしょう。

作家がホテルに籠って原稿を書くというのも、時間という制約、監禁される

制約の中にあるから、何かのスイッチが入り、想像力が研ぎ澄まされ、イノ

ベーティブな作品ができるような気がします。

そう考えると、逆説的ではありますが、私たちは「制約」の中で生活をして

いるのですから、《クリエイティビティの宝庫》にいるともいえるかもしれ

ません。

会社で言えば、資金力がない、人財がいない、時間がない、…。ないものだ

らけの「制約」の中だからこそ、必死になって頑張れば、とてつもなく素晴

らしい何かが生まれてくるに違いない。

諦めたり、萎えたりするのは、「制約」を一面からしか見ていないからなの

でしょう。その陰には、きっと「美味しい果実」が実っているに違いありま

せん。

道は探した者にしか、見えない。

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

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