ドリル
子供の頃、ひらがなの練習をたくさんしました。ドリルには、点線があっ
て、それに合わせて何度も、何度も同じ文字を書いた記憶があります。
ちなみに、なんで【ドリル】って言うのでしょうね?一般社会に置いて、
「ドリル」と言ったら工事現場で使う『穴を開ける電動工具』を思い浮かべ
ますが、子供の頃の【ドリル】は別物ですよね。ネットで調べたところ、語
源は同じで『特定の技能・能力を向上させるための反復練習』とありました。
イメージしてみました。
ぐるぐると回転しながら、段々中に入り込んでいく電動工具同様に、繰り返
し、繰り返し同じ行為をすることで、私たちの「脳みそ」は物事を覚えると
いうことなのでしょうね。
あれだけ大変だった「ひらがな」ですが、大人になるとごく普通に、とても
簡単に利用しています。人間の能力というのは、素晴らしいものですよね。
コロナ禍の習慣で、毎朝40分程度、TOPPOINT(https://www.toppoint.jp/)とい
う『本の要約本』を読むようになったのですが、初めの頃は、一冊分程しか
読めなかったのが、今朝気が付いてみると三冊分に目を通すことが出来てい
ました。
朝起きてすぐだと、雑念がなく、スラスラと頭の中に言葉が入っていくので
すが、そのスピードが知らず知らずのうちに速くなっているということなの
だと思います。人間の能力に『ガラスシーリング』を持ってはいけないとい
うことですよね。
日本企業の多くは、さまざまなものに『ガラスシーリング』を持っているよ
うに感じます。
高度外国人財を採用しても、使い切れないという理由もこれです。継続して
やる気になれば、下手だった日本語も数年後には、仕事をこなすには十分な
日本語力を身に着けているのに、出来ないものと決めつけてしまう。
自分の可能性だけでなく、人の可能性にも『ガラスシーリング』を持ってい
ては、伸びるものも伸びません。
高度外国人には『日本語ドリル』を、日本人従業員には『異文化力ドリル』
を実習させる必要があるような気がします。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用