高度外国人財の採用で「最後」にチェックすべきこと
奨学金を獲得して日本で学ぶ留学生たちはとても優秀です。
頭脳明晰で、向学心もあり、日本語もでき、日本の文化にも慣れていて、
何よりも日本が好きな人たちです。
彼(女)らは、採用する企業側が正しく活用すれば、優れた成果を生むことは
間違いないのですが、困難にぶち当たったときに、最後まで任務を遂行する
「責任感」の有無までは分かりません。
採用の際に、本人のモチベーションのベクトルが《内向き》か《外向き》か
を知ることは、とても重要です。もちろん、《外向き》のベクトルを持って
いる人を採用する方が良いものです。
《内向き》の理由で働く人は、「自分の生活のため」的な発想をしてしまい
極端に言えば「給料分だけ働けばいい」という気持ちに流れてしまい、使命
感を持ってやり抜く気概を持てない傾向があります。
《外向き》の理由で働く人は、消防士や、医師のように「誰かを助ける」と
いう気持ちが強いため、何か問題が起こっても簡単に逃げ出すようなことは
しない傾向があります。
是非、面談をしながら、下記のような質問をしてください。
① どうして、あなたはこの仕事を選んだのですか?
② この仕事の何に興味を持ち、どこが面白いと思っているのか?
③ この仕事を続ける気持ちはあるか?その理由はなにか?
④ (インターンシップをした後に)楽しそうに働いている先輩は、
なぜ楽しそうに働いていると思うか?
⑤ もし将来、転職をするとすると、どういう理由で転職をすると思うか?
仕事をするのに最後に大切なのは、そんな使命感を持って仕事を達成させる人であることを忘れないで採用してください。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用