第12話 USA NO1!
今回は車の話です!
アメリカは、大都会を除いては、自動車がなければ生活ができない。だから、自動車免許だって、日本では考えられないくらい簡単に取れてしまう。それに、試験にパスするとその場で仮の免許書を発行してくれるから、本物の免許書が送られてくるまでの間まったく不便がない。所用時間2時間程度ですべて完了してしまう。うらやましいよね。
金額も、めちゃ安。
日本では、自動車教習所での費用を含めると年齢分だけお金が掛かると言われているけど、多分アメリカではその100分の一くらいの費用で免許書が取れる。それを利用して、昔は、アメリカへ海外旅行をしたついでに、免許書を取って日本に持って帰り、日本の免許に書き換えをした人が結構沢山いたらしい。それじゃ商売にならないと、多分自動車教習所の協会かどこかが反対して、そんなに簡単に免許の書き換えが出来ないように法律が変わってしまったんだよね。
まことに残念だ!!
確か半年以上現地で滞在した証明がないと書き換えは駄目だったはず。でも、留学で長期に滞在するなら、是非アメリカで免許を取って帰ってくることをお勧めしたいね。日本の道路事情と違うから、帰ってきてから日本で慣れるまで時間がかかるけど、マ~すぐに慣れるから大丈夫。
アメリカは広大だから、外出するときにはほとんど車を利用する。だから、住宅街の道には、ほとんど人が歩いていない。それに、道が広いから、運転は簡単だし、安心だ。駐車場だって一台あたりのスペースも広いから、縦列駐車で頭を悩ますなんてほとんどない。無謀な運転をしなければ事故なんてほとんど起きない環境だ。
もちろん、モール(ショッピングセンター)の駐車場も、満車で駐車できないなんてことは、ほとんどない。唯一あるとすると、クリスマスの後にやるセールのときくらいだね、駐車で待つなんてことがあるのは。
だから、日本と環境が全然ちがう。それに、最大の違いはご存知のように右側通行。アメリカの元々の持ち主である、イギリスは左側通行なのに、なんで逆になってしまったのかは知らないけど、そのおかげで、日本に帰ってきたときにはサ~大変。特に夜間、車の通りの少ないところを走ると、大きな交差点で曲がるときに、どちらの車線に進んだらいいかマジに迷うから、注意が必要だ。(^^;)
さて、ここで、ちょっとした雑学クイズ。
最近はアメ車も日本市場向けに右ハンドルの車を作り始めているけど、実はその前から、ある目的のために『右ハンドルの車』を作っていたそうだ。それは何の目的のために作られた車でしょうか?これが質問です。
答えを聞けば「なるほど!」とうなずけるのだけど、回答はこの章の最後までお預けしましょう。それまでみなさん、どんな目的の車なのか考えて下さいね。(^^)
さて、運転免許書の発行は、州によって、やり方や金額が異なるけれど、基本的に日本と同じ筆記試験(選択)と実地試験がある。どちらも簡単だし、場所によっては日本語の試験が準備されているところさえある。まさに、至れり尽くせり状態。
実施試験だって、日本の自動車教習所で習ったように、車に乗るときには前後左右、車の下すべての安全確認をする…、なんてない。単に車が運転できること、Uターンや、バックでの駐車ができること、….。なんて、ごくありふれたメニューがこなせれば、即合格。
大体、免許を取るために、その試験用の車を自分で持って行くことが必要なのだから、ふざけたもんだよね。(一応、誰か他の人が車を運んでくれることが条件なんだろうけど、それにしても、おおらか。)
それから、面白いことに州によっては免許書に写真がないところだって、あったくらいだからね。それも、なんとニューヨーク州!今では確か写真入りに変わったはずだけど、十数年前は無かったんだよね。(f^^;)
でも、思い出してみると、私はイギリスで免許を取得していて、それも写真がついていない。それに、なんと期限が2031年の誕生日の前日まであるのだから、とてつもなく長い!それに、ECの国ならどこでも運転できるので、これも超便利な免許だ。今はEUになっているから、私の持っている免許が有効なのかどうか知らないけど、免許一つを取ってもいろいろとあるものだよね。
日本でも、最近自動車のナンバープレートの番号が選べるようになりつつあるようだけど、それにしても、単に番号だけ。でも、アメリカでは、自分で好きなナンバープレートが作れる。特注になるから、追加料金が必要になるけど、アルファベットを含めた好きなプレートが作れる。自分の名前を入れたりする例を何度か見たけれど、一番感激したプレートは、この章の題にした、”USA No.1″だった。
アメ車のスポーツカーで、プレートに”USA No.1″、なんて書かれていたら、カッコイイよね、本当に。君も、自分で車を買うことになったら、折角だからオリジナルのプレートを作ってみよう。記念になるよ、きっと。
さて、最後に「アメリカで昔から作っていた右ハンドルの車は何か」の回答です。
どうかな、分かったかな?答えは、郵便配達用の車。
広いアメリカでは、郵便配達もやはり車を使って行う。
基本的に、ポストは庭先の道に接したところに設置されているため、ジープに乗ったまま配達もできるし、回収もできる。合理的だよねアメリカって。それから、日本でも見習ってほしいのだけど、アメリカのポストには赤い旗が付いていて、それを立てておくと、「郵送したい手紙がこのポストには入っていますよ!」という印で、郵便屋さんがその手紙を持っていってくれる。これは便利だよね。わざわざ手紙を送るのにポストを探す必要ないからね。(^^)v
[1999年12月23日発行]