コラム

第72話 How are you?

さて、皆さんが留学先で友達に合うとき、一番初めになんと言うでしょう?

How are you?….
How are you doing?….
How it’s going?….
What’s up?….
Hi!…..

いろいろと思いつきますが、How are you?が一般的ですよね。
実は私、この”How are you?”って言葉が大好きなのです。

日本語に訳すと「お元気ですか?」とか、「ご機嫌麗しゅう」とかになりますが、最近の人はそんな挨拶はしません。(^^;)

単に「こんにちは」でしょう。

この、「こんにちは」を辞書で調べると、

こんにちは【今日は】〔連語〕
(「今日は…」と続けた挨拶語の下略されたもの)
昼間、他家を訪問したとき、また、人と会ったときなどにいう挨拶語。
小学館の『国語大辞典(新装版)』

となっています。つまり、たんなる「挨拶」。けして、相手を思いやったりするものではありません。

ですから、「こんにちは」に比べて、私はこの”How are you?”って言葉が大好きなのです。(^^)

さすがに、(日本語的には)年上の人には言えませんが、友達や後輩の顔を見ると、私は『元気?』と尋ねるようにしています。

相手を「思いやりたい」と思っているからです。

マ~、どれだけ皆が私の気持ちに気がついているのかは知りませんが、是非とも留学経験者や、留学をしようと考えている人たちは「相手を労わる気持ち」を大切にしてほしいと思います。

(^^)

それから、もうひとつですが。

私たちは、「ありがとうございました。」という言葉をよく使います。でも、これっておかしいのですよね。

何故か…..?

以前、何かの本で書かれていましたが、岸恵子という女優さんは言葉を大切にしているらしく、その女優さんのことを褒めてありました。

彼女は、けして「ありがとう」を過去形にしては使わないのです。

つまりです、感謝の気持ちに過去形はありえないのです。
「私は、昔感謝していました。」と言っているわけですから、誤りなのです。

私も含めて、あまりにも多く「ありがとうございました。」
という言葉を使っているので、分かりずらいのですが、これを英語で考えると一発で分かります。

なぜなら、Thank you とは言いますが、I thanked you.とは言いませんからね。(f^^;)

素敵な言葉を話しましょう! それじゃ!

[2001年10月25日発行]