コラム

長田雅子さん

企業にも国にも必要なのは、「フレキシビリティー」だと思います。状況に応じてフレキシブルになることが必要です。

例えば2013年、フィンランドを旅した時のことです。列車が遅れたため乗り換えに間に合わないことに気づき車掌に相談したら、わざわざ私たちのために止まる予定ではなかった駅に停車してくれました

時刻表や規則があったにもかかわらず、困っている乗客の便宜を図る方を優先してくれたのです。

列車は既に40分も遅れていましたから、30秒の予定外停車がダイヤに大きな影響を与えないという現実的な判断もあったでしょう。

自分が慣れ親しんでいるのと違う状況、仕組み、文化、人間などに遭遇した時に、自分を維持しながらいかにフレキシブルに行動できるかどうかがグローバルになる鍵ではないかと思います。