コラム

02.同僚からのクレーム《2021年》

2.同僚からのクレーム

多くの優秀な人財が、民間企業ではなく、公務員として働く最大の理由が、安定にあります。民間に比べて、多少給与が安くても、よっぽどのことがない限りクビになることはありません。また、同期との競争や、成果による評価と違い、昇進試験ですべてのランクが決まるため、あくせくせず、自分の待遇について「ほぼほぼ納得」しています。

同様に、民間企業でも、同期入社の連中はどんなに能力差があっても、数年間は全く同じ扱いを受け、全く同じレベルの仕事をすることで、同期の皆が【仲間】であり、協力し合う意識が育まれます。これにより、日本企業は『底力』を持ち、困難を乗り越える『パワーの源』となってきました。

そんな企業文化が当たり前の日本企業に、多様性を根付かせることは、これからの時代に成長をしていく企業にとって必要不可欠な【要素】となります。

【仲間意識】とどうバランスを取りながら、ダイバーシティを生かしていくのか、個々の企業が試行錯誤を繰り返しながら導き出すもので、正解はありません。

ただ、多くの失敗例から学ぶことはできます。

日本企業が、再び”Japan as No.1”と呼ばれるようになる大切な道のりです。