34.外国人なんて使えない!《2021年》
ある程度の経験がある人にとって、良くある誤りが、相関関係と因果関係を混同することです。過去苦労したことがある人が時々「外国人なんて…」という話をするときには、特に気を付けてください。
相関関係があるからといって、因果関係があると断定してしまってはなりません。
「相関関係」:二つの事柄のうち、一方が変わるともう一方も変化するという関係
「因果関係」:原因とそれによって生じる結果との関係
1. A の発生は B と相関している。
2. したがって、A が B の原因である。
は誤りであることを忘れてはなりません。
《分かりやすい誤りの例》ウィキペディア
火災現場に出動する消防士が多いほど、火災の規模は大きい。
したがって、出動する消防士が多くなることが、火災が大きくなる原因だ。
アイスクリームの売り上げが伸びると、水死者数も確実に増える。
したがって、アイスクリームが水死の原因だ。
《誤解しやすい例》ウィキペディア
靴を履いたまま寝ると、起きたとき頭痛になることが多い。
したがって、靴を履いたまま寝ることが頭痛の原因である。
明かりをつけたまま眠る若者は、その後近視になる可能性が高い。
《分かりやすい誤りの例》はすぐにおかしいと分かりますが、《誤解しやすい例》のように「きっとそうだよね、そう、そう…」と思うことに、人は惑わされてしまうのです。
特に外国人との関係においては、これが起こりやすく、それが原因で問題が生じることが多々あるものです。皆さん、あなたの周りにこのような現象が生じていませんか?
くれぐれも、お気をつけ下さい。