コラム

37.長期の休み《2021年》

海外駐在を経験したことのある方なら、日本は「国民の祝日」が多いから良いな~と感じたことがあるはずです。

太平洋戦争の後、休みも取らず、残業もたくさんする「働きアリ」のような勤勉な日本人に対して脅威を感じたアメリカが、日本政府に対して祝日をたくさん作るように圧力を掛けたというのがその背景にあるようです。いずれにせよ本当にお休みが多いのが日本です。

ところがその反面、外国人のいうところの『Vacation』に対しての意識は結局根付かず、お盆休みと、年末年始を一斉にみんなで取るという、お休み期間と移動ピークを固定する「いびつ」な仕組みとなっています。

最近は「働き続ける」方が効率が悪くなる、ワークライフバランスをうまくとった方が会社にとっても良い…という意識も生まれつつあるようですが、それでも、周りの人の目を気にする「日本文化」は根強く残っているように感じます。

さて皆様の会社では、従業員のワークライフバランスをどのように考えていますか?これは個人、個人の意識の問題ではありません。会社の指針が必要です。そして、それを実行するための裏付けがなくてはなりません。つまり、重要なことは、それぞれの部署で「生産性・創造性」をきちんと測れるようにしておかなければならないということです。

外国人にだけ休みを多く上げなくてはならない….という考え方自体を改めて行く必要があります。

「労働時間」を指標にするのではなく「生産性・創造性」という視点から、最善の労働環境(時間、場所)を整えていくことです。

そこでもしもVacationを取ることで「生産性・創造性」が下がると判断されれば、そんなことはしなければ良いのでしょうが、人という生き物は「智慧」を持っています。通常はVacationを取るために、より効率的に働くようになります。

人生=会社では、人生がつまらなくなりますからね。(^^)