ユーモアのセンス
子供の頃アメリカで育った友人から教わったのですが、アメリカの小学校で
は「魅力的な笑顔」を作ることを教えるそうです。
たしかに彼女の笑顔は、まさに『微笑み』です。本当に魅力的なのです。
ちょっと顎を引いたカメラ目線、目からは幸せのオーラが出され、計算され
た微妙な角度の顔、口元からもまるで大切な親友と語り合っているようなリ
ラックス感、まさに完璧です。
その上、何枚写真を撮っても、すべて同じ顔なのです。
研究しきった上、最高のパフォーマンスを瞬時に作り上げるのですから、素
晴らしいの一言です。
出来るものなのです。
笑顔とは、どんな文化の人とも仲良くなれる力を持っています。そんな大切
な笑顔を日本人はあまり大切にしていません。
なんともったいないことか…。言葉が通じなくても、魅力的な微笑みを見せ
るだけで、敵意のないことを示し、相手に心を開かせることができるのです
から、皆さん、一日に一回は、鏡の前で《一番の顔》を作る練習をしてみて
ください。
また、ユーモアのセンスも重要です。
これも、多くの日本人は苦手なのですが、難しく考える必要はありません。
ちょっと感じたことをオーバーに表現するだけでも十分です。
・作ってくれた料理が美味しかったら、踊ってもよいです。
・相手の提案を飲むことができないのなら、歌舞伎の「見得を切る」のでも
よいです。
相手への思いやりさえ持っていれば、心が伝わります。
日本人は優しいと多くの外国人が言います。ただ、その表現の仕方が下手な
だけです。
異文化コミュニケーションの根っこにあるのは、温かな微笑みだということ
を忘れないでください。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用