リモートワークのストレス
二度目の緊急事態宣言に伴い、政府からは7割の在宅勤務(リモートワーク)が
求められています。
たしかに今の仕事の大半はパソコンを使っているので、会社のサーバーにア
クセスすることができれば【仕事の処理】は社外からすることができるもの
ですが、皆さん何かストレスを感じませんか?
やはり、私たちは同じ空間を共有することで、さまざまなことを感じながら
《コミュニケーション》を取っているのだと思います。
たとえば、初恋の人の手を、初めて握ったときの【胸のときめき】は忘れら
れないものです。あれはどうやってもリモートでは味わえません。
皆で一つのことを成し遂げたときの感動や高揚感も、離れていては満足がい
かない。
野球やサッカー等の会場で、一喜一憂するファンは、皆でいるからよりエキ
サイトすることができる。
やはり人間はアナログの存在なのです。
オーディオ好きの方のご自宅を訪問させて頂いた際、同じ曲をレコードとCD
で聴き比べたことがありますが、レコードの方が断然【深み】を感じること
ができたことを思い出しました。
たしかにコロナ禍では、不便でもリモートワークをある程度は受け入れる必
要があるのでしょうが、これですべての商談ができるはずがありません。
だからこそ、相手にできる限りの感情(心)が伝わるように、智慧を出す必
要があります。
平安時代には、和歌を贈り合うことで恋心を成就させたように、会えないな
ら、会えないなりに、工夫をする努力を忘れてはなりません。
ペンフレンドから恋心が目覚め、遠距離恋愛を成就させた諸先輩も多くいた
のです。
五感が満たされなくても、言葉を大切にし、不足している部分を「想像」で
補う。そんなことができるように、努力してコロナ禍を乗り切っていきたい
ですよね。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用