失敗を讃える職場
失敗を隠すことほど恐ろしいことはありません。
火遊びを叱られた子供は、親に隠れて火遊びをします。それは、ちょっとし
た「火」なので大したことがないという子供の「過信」と、親にバレなけれ
ば良いという「隠す」気持ちがあるからです。
そんな子供の「過信」と「隠す」気持ちが、大きな火事を引き起こし、家が
燃えてしまう大惨事につながります。
企業も同様です。一社員の「過信」と「隠す」で、多くのお取引先やお客様
に迷惑を掛け、会社も倒産することなってしまうこともあるものです。
それを避けるためには、上司や同僚との協力・信頼関係を構築して常に情報
を共有すること、また失敗を責めずにそれを逆に讃える文化を会社で持つこ
とが有効です。
組織にとっての失敗とは、新しい世界へ足を踏み込んだ証です。そう考えれ
ば、勲章ものです。未知のフロンティアが目の前に広がっている。または、
大きなケガをしなくても済む前兆を察知することになります。
高度外国人財の活用は、未知のフロンティアにいち早く近づくことができま
す。なぜなら、日本人だけでは失敗しないようなことを、彼(女)ら失敗して
くれるからです。
それを面倒だと思うから、その様子を察知した外国人はミスを「隠す」こと
を選んでしまい、より面倒な結果を生んでしまいます。
日本語がその失敗の原因だという場合も多くあるようですが、だからこそ見
えてくる課題解決の光を大切に活用して、貴社の発展への礎にして欲しいと
思います。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用