嫁姑
ご主人のご両親と同居する新妻は大変です。そのご家庭の「生活様式」を習
得しなくてはならないからです。でもお姑さんも大変です、新妻の『いたら
ないところ』が気に掛かって、気に掛かって仕方ないからです。
一般的に、嫁姑というのは問題を生みやすい。
笑い話ですが、かなり前にローマのコロシアムを観光していたら、お土産屋
のおじさんが「これ安くていいよ、お姑さんにぴったり」と日本語で話しか
けて来たことを思い出します。お姑さんには、安物で十分…という感じで
しょうか(笑)。
さて同一文化で育った日本人だけが働いてきた「日本企業」と「外国人従業
員」は、嫁姑の関係のようなものです。
つまり、どちらも大変です。
でも「お嫁さん」は大切です。古臭い文化に、新しい息吹を吹き込んでくれ
るからです。
皆さんは「お姑さん」の立場ですが、どんな風に接しますか?
今までの生活様式を教えなくてはなりませんが、押し付けてはいけません。
そして楽しみにしていてください。日本と海外の文化が融合して、どんな料
理を作ってくれるのか?
そうしているうちに、新たな気づきを得るものです。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用