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政治取引(異文化コミュニケーション研究所的交渉術)

「政治取引」と言う言葉があります。英語では、”political bargaining” とい

うそうですが、ネットでその意味を調べると

>> “an agreement in which people or groups say they will do or give something in exchange for something else,”

とありました。

また、似たような言葉で「司法取引」がありますが、英語では”plea

bargaining”で、意味は

>> “an arrangement between prosecutor and defendant whereby the defendant pleads guilty to a lesser charge in exchange for a more lenient sentence or an agreement to drop other charges.”

だそうです。

さて、どっちも”bargaining”という言葉が含まれています。

“bargain”というと、どうしてもデパートの『バーゲン品 大特価!』をイメー

ジしてしまいがちですが、元々は「交渉」という意味合いが強く、

“bargaining”となると正に「交渉・駆け引き」となります。

『バーゲン品』を『駆け引き品』と訳すと、何となく買わされた感が出てき

ますよね。

さて”bargaining”は「交渉・駆け引き」ですが、具体的に何をしているのか

と言うと、交渉の当事者間で、お互いに『一番大切な物を得るために、二番

目に大切な物を放棄する』ことになるかと思います。

それはどんな時にするのかというと、双方にデッドロック(ゆきづまり)して

しまっているときに行います。デッドロック状態の交渉を打開するために

は、つまり「譲歩してよい物」を準備することです。

そして、それが相手にとって『一番大切な物』になっていなければなりませ

ん。そうでなければ、【際どい取引】は成立しないからです。

交渉が難航することが予想されるときには、こちらが手放してよい『二番目

に大切な物』が、相手にとって『一番大切な物』であることを確認し、事前

に準備しておくことです。

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用