新たな価値観を作れるか?
歴史上、感染症被害が大きい地域は、そのダメージを補い、リカバリーす
るために大きい変化をしてきました。14世紀の【ペスト】は、世界人口
の1/4が死亡し、特にイングランドやイタリアでは人口の8割が死亡すると
いうとんでもない影響があったことが『ルネサンス』を生みました。ちな
みに、モンゴル帝国を滅亡へ導いたのもこのペストが原因だそうです。
一方、日本では、江戸時代末期にコレラ(当時は、直ぐに死んでしまうとい
うことで『ころり』と呼ばれていたそうです)が流行りましたが、ヨーロッ
パと比較すると、感染者数が少なかったため、特に大きな変化は起こりませ
んでした。また、スペイン風邪も日本では45万人死亡しましたが、人口の
0.8%強程度の被害だったこともあり、日本は何も変わらなかったそうです。
日本では、現段階(2020年7月)では、他の国に比べて感染者数も少なく、致死
率もとても低いということで、世界の七不思議の一つに挙げられるような状
態ですが、この危機で世界が次の世界に「脱皮」する方向に向かっているの
に、日本が「古い殻」を纏い続けてしまうことになるのでは?と別の意味で
危機感を持っています。
たとえばコロナウイルス感染拡大の防止策の1つとして在宅勤務(Stay Home)
が世界中で普及しましたが、緊急事態宣言の解除後日本は『職場復帰』の方
向に戻りつつあり、在宅勤務を引き続き継続する欧米諸国とは対照的になっ
ています。
【日本のオフィスへの出勤回帰が鮮明】
2020年4月コロナ前比較 21.9%減少
緊急事態宣言の解除後比較 12.9%減少
(グーグルによるスマートフォンの位置情報分析)
一方イギリス、フランス、ドイツでは6月の出勤者は4月以降小幅に増えて
いる程度だそうです。日本ではオンラインで業務がこなせるような専門職の
比率が低いこと、また仕事内容の定義が曖昧な「日本的な職場環境」などが
理由にあると考えられます。しかし、欧米では、今後も在宅勤務が浸透して
いることが推測できます。
少子高齢化が進み、今後益々仕事の担い手を確保することが難しくなる日本
においても、今回のコロナ禍を一つのきっかけにして、より在宅勤務がし易
い環境整備、業務内容の明確化を日本の企業も行うことが必要ではないでし
ょうか?事実、先進的な企業では「在宅勤務を認めたら退職率が減少して職
場環境が改善した」(サイボウズの青野慶久社長)と話しています。
《災い転じて福となす》です。
日本は他の国に比べて、コロナのダメージは比較的に少ないとはいえ、この
機会に「未来をイメージし、そのイメージに合わせて、今、手を加えるこ
と」が大切です。なぜなら、他の国々が次のステージに進歩(進化)する
ためです。
異文化コミュニケーション研究所(R)は、新たな文化に向けて突き進む企業に
向けて、高度外国人財という「ダイバーシティ」の活用によって、その次のス
テージへの進歩(進化)へのドライブをお手伝い致します。
是非、一緒に新たな高みへ!
異文化コミュニケーション研究所(R)
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日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用