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歴史は史実とは限らない

日本人の歴史教育では、近代史をほとんど学ぶ時間がありません。

よく考えてみれば分かりますが、古い古い歴史など、本当に正しいのかどうかある意味定かではないのですが、そんな歴史にかなり長い時間を費やしています。

たとえば映画や博物館に出てくる恐竜だって、実物を見た人はいないため、骨格や様々な想像から「クリエーター」が、たとえばトカゲをイメージして作ったりしています。でも、近年恐竜にも毛が生えていたということが分かり、ガラリと定説が覆されたりしているのですから、これからだって、実は…と変わっていく可能性も多くあります。

日本史でも、古事記や日本書紀でさえ、ときの政権(持統天皇の頃)に目的を持って編纂をされたのですから、編纂をした人たちの思惑が盛り込まれていると考えて間違いありません。

私は、坂本龍馬が大好きですが、それだって司馬遼太郎や他の歴史学者の想像が山ほど盛り込まれているためもし今彼が生き返ってその物語を読んだら、腹を抱えて笑い転げるかもしれません。

明治維新の大成功を収めた「無血革命」的な印象も、また末期の徳川幕府に対する悪い印象も、薩摩、長州、土佐等の新政府の面々の意図が絶対に影響しています。官僚制度もしっかりしていない時代、そんなに簡単に政治が移行できる訳もなく、海外とのやり取りも含め、大混乱であったに違いありません。

どの時代も、七転八倒をしながら私たち祖先も生きて来たに違いないと思います。

未来の歴史にどのように書かれるのか分かりませんが、少なくとも現代を生きている私たちは、未来に誇れるような生き方をしたいものです。

地球を滅ぼしたのは私たちの祖先だ!と言われないように…。

島崎ふみひこ

異文化コミュニケーション研究所(R)

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