海外と比較する「愚」
コンサルティング業を行っている自分が言うのも変ですが、世の中でコンサ
ルティングをしている多くの会社は、世の中の風潮に合った「誰かの理論」
を持ち出して、まるで自分はその分野の専門家で、それを教えてあげましょ
う!というのがあまりにも多い。私からするととんでもない輩だと思ってい
ます。
マイクを手に取って如何にも私は皆さんに教えることが出来ます、私を信用
しなさい!とばかりに「素敵な写真」を載せて、自画自賛の経歴を列挙して
いるWEBページの多いこと、多いこと…。もちろん、中身のある方もいるの
でしょうが、「写真だけが素敵」という方が残念ながら多い。
化粧品のビジネスと同様に、女優さんのようになれるわけもないのに、夢を
売る。どこかの成功事例を持ってきて、夢を売る。
そしてうまくいかないときには、
うまくできないのは努力が足りないから、
うまくいくまで時間が掛かるから、
うまくいくためには、〇〇も使いましょう、
と御託を並べる。または、話をすり替える。
イヤですね!とんでもない!!
最近、『海外と比較すると日本人は…』といった切り口で、日本の愚かさを
列挙して、グローバルな社会で成功するためのノウハウを教えてあげましょ
う!的な広告を出している「コンサルタント」さんの写真を見てムカムカし
てしまいました。
なぜ「日本」と「外国」との比較ができるのでしょう?世界中にはさまざま
な国があり、異なった文化、異なった言語があるのです。それを『一括り』
に「外国」扱いして、良いとこ取りして、それと比べて日本の愚かなところ
をあげつらう。ありえないでしょう!!これはトリックでしかない!
大体、相手の国に何の課題もないなんてはずはないのに、それには目もくれ
ず、日本人の自虐志向に付け込んでビジネスをするなんてありえない!!
皆さん、トリックとは詐欺師の技です。夢を見るのに大枚をはたいて、気が
付けば孤独に「日本人」を演じているようなことにならないように、是非気
を付けて下さい。
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用