異文化コミュニケーション的交渉術(事前配布資料)
本当に無責任だと思うのが、会議用の資料をきちんと理解している人って思
った以上に少ないものです。
特に難しい説明や図解、数式などが描かれてあると、「理解できないと言う
ことができない」というプライドがあったり、「どうせ理解できない」とい
う諦めがあったり、「誰かが分かっている」と他力本願になったりりと、い
い加減な参加者が多く生まれてしまいます。
また会議の当日に配布される資料の場合、落ち着いて目を通して、質問事項
を整理する時間的・精神的な余裕がないため、これは顕著に現れます。
それで議論を進めると、お互いにとんでもない「誤解」や「不理解」、「思
い込み」で会議が進むため、本質とは異なったところに議論が進んでしまう
ことになりがちです。
会議を開催する場合には、事前にきちんと資料を準備し、事前に全員に配布
して、質問を受け付けておくことが重要になります。これをしないと、「主
催者側の思うがまま」になってしまったり、また出席者は考える意志を持た
なくなってしまい、流れるままになってしまいがちです。
恣意的にぎりぎりまで資料を出さないのは、会議の場を冒とくすることにな
りますし、何も考えずに資料を当日渡すのは、愚かな主催者にります。
会議とは、何人もの人たちが集まって、皆で知恵を出し合って、最善の結果
を導き出すことが目的です。
参加者も、きちんと目を通し、理解をした上で参加することが求められます。
当たり前のことですが、この当たり前のことができていないのが現実です。
島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
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