異文化コミュニケーション的交渉術(極意その2)
人は感情の生き物です。それがために、理性を失った行動をしたり、相手の
感情に訴えて有利に交渉できたりします。
交渉においては、自分自身も感情の動物であることを前提にして、感情に流
されないようにできるだけ準備をすることが重要です。
心理戦的な側面に十分に配慮して準備してください。
わざわざ交渉をするということは、どちらも「合意点を見つける必要があ
る」と考えているいう点では『一致』していることになります。どちらとも
「決裂は望んでいない」ことを頭の隅に置いて、できるだけこちらに有利な
「合意点」を導き出すことが肝です。
どんなに不利な交渉事であったとしても、ひるまず、こちらの提案にYES
とは言わせることができなかったとしても、その場でNOとは言わせない戦
略を練って下さい。
最も良い戦略は、相手の立場を考え、心の隙に訴えかけることです。
誰しも自分の判断を100%正しいと考える人はいません。
今、NOと言うことで、将来大きな問題が生じる可能性もあるという『危
惧』を誰もが持っています。ですから「NOという判断が正しいかどうか検
証して欲しい」と願い出れば、次のステージへ駒を進めることができます。
交渉はその場だけで終わるものではありません。時として、新たな風や、変
化する環境がこちらに味方してくれることもあります。
異文化コミュニケーション研究所(R)
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