コラム

globalforce.link通信 第0013号 [2015.12.17.]

グローバルフォース・ドット・リンク通信
(第0013号)

2015.12.17.

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・globalforce(高度外国人)に関連する人財活用のエッセンス、採用、教育 ・
・本音トーク、法令関連にいたるまで、さまざまな情報を発信します。  ・
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皆さま、お元気様でございます。
異文化コミュニケーション研究所(R)所長の島崎です。

今年もあと2週間。みなさん、大掃除はできていますか?
不思議なもので、しっかり掃除をしたお部屋は『空気』が違うと感じます。

以前当社で働いていた中国からの留学生に、日本の文化を理解してもらうために、毎朝早めに出社して、お掃除を一緒にしたことがあります。おトイレの掃除は私が担当しました。便器の中まで素手で雑巾がけをしながら、私たちの文化の話をしたことを思い出します。

いま彼女は別の会社で働いていますが、先日会ったらその心を受け継いでくれていました。私は、とても嬉しかった。彼女のこれからの頑張りと、幸せを心から祈りたいと思います。
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■トピックス■
1.今週のフォーカス「言葉は文化」
2.勉強会・セミナー等のご案内
3.摩訶珍(まかちん)編集後記
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┃1┃今週のフォーカス「言葉は文化」
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個人的な意見ですが、社内の公用語を英語にする会社に疑問を感じます。たしかに、英語という言語を使ってコミュニケーションできることは、これからどのような仕事をするにしても『常識』にならなくてはいけないと思いますが、社内の公用語を英語にしてはいけない。

言葉は文化です。文化があるからこそ、尊敬される。

アメリカ人と話をすると、よく出身が話題になることがあります。でも、彼らの言う出身とは、祖先の出身です。自分のルーツが、どの国のどの地方からやってきたのかを語り合うのです。また歴史の浅いアメリカにとっては、歴史のある国々に対して、ちょっとした『劣等感』があったりします。

英語は必須です。しかし、それは母国語である日本語という文化を失わせるものであってはなりません。外国人留学生の場合、彼らが何を求めて日本にやってきたのか理解することが大切です。彼らは、未知の歴史と文化を持った国への好奇心や興味を持って来ています。

卒業後も日本で働きたいと考えているのは、さらに知りたいからです。つまり、好きになったからです。それ自身に、私たち日本人は自信を持つこと。

ただ日本語は難しいと、私たちも考えています。そのため、日本語を外国人に対して強要できないし、できるはずがないと諦めている。これではダメです。日本語も文化であるのなら、日本語を教えることなしに、本当に深くまで日本文化を理解したことにはなりません。彼らに日本で活躍してもらうために、誇るべき日本語を含めた日本の文化を教えてあげて下さい。

但し、私たちも一つ覚悟を決めなくてはなりません。

アメリカで話されている英語ですが、完璧な英語が意外に少ないのを知っていますか?文法にしても発音にしても、とんでもない英語が横行しています。それでも、お互いに理解し合いながら生活をしている。アメリカという国は人種の坩堝(るつぼ)です。その「とんでもない英語」を受け入れるだけの度量がアメリカにはあるのです。

私たち日本人も、「とんでもない日本語」を受け入れる度量を持たなければ、うまくいかないことを納得して、私たち自身もグローバル対応していくことが求められていきます。

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┃2┃勉強会・セミナー等のご案内 [事前申し込み要]
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先週「緊急告知」でご紹介いたしましたが、来年の1月21日(木)の勉強会にゲストとして株式会社NTTデータの人事部 兼 グローバル事業本部グローバルHR担当部長の田中 一郎さまにご登壇頂くことになりました。

タイトルは「多国籍体制の組織づくり~M&Aで獲得した海外人材の活用」です。

私自身とても楽しみにしております。是非、お早めにお申し込み下さい。

その後は、私から「30分間で外国人とコミュニケーションができる”英語もどき”」のお話を致します。ルール破りの英語ですが、社内に英語の壁を感じているようでしたら、お試し頂きたい手法です。

お申し込みは http://globalforce.link/?page_id=1582 でお待ちしております。
[追伸]
来年度の手帳(カレンダー)に下記勉強会の日程もお忘れなく!(^^)
2016年3月17日(木) 14:00-16:00
2016年5月19日(木) 14:00-16:00

場所:星陵会館(東京都千代田区永田町2丁目16-2)

http://www.seiryokai.org/kaikan/map.html

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┃3┃摩訶珍(まかちん)編集後記
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先日テレビを見ていたら山田洋次監督が、ご自身の幼少時代の経験から、戦前日本人は中国や韓国で現地の人たちを「見下していた」ことを話していました。きっとそうだったのだと思います。

子供の世界を思い出して下さい。「いじめっ子」は大したことでないと思ったことでも、「いじめられっ子」にとっては心に深い傷を負うものです。そして、「いじめっ子」はすぐにそれを忘れてしまいますが、「いじめられっ子」にとってはそれを癒すにはとても長い時間が掛かる。

戦前私たちは「元いじめっ子」だったことを心にしっかり刻んで、これから私自身もまた他の国の人にもそうならないように、しっかり前を向いて、いじめはいけないと世界に訴えていかなければならないと思います。

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異文化コミュニケーション研究所(R)のミッション
『日本を、世界中の優秀な人財が活躍する国にする』
~ 多様性のあるglobalforce(高度外国人)を活躍へ導く ~
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(当研究所は、株式会社フィギュアネットの事業部です。)