コラム

03.強すぎる自尊心《2021年》

3.強すぎる自尊心

アメリカの大統領選、トランプ氏が敗北し、バイデン氏が2021年1月20日に就任しますが、アメリカ中が厳戒態勢に入っています。トランプ大統領の敗北を認めたくない人たちが暴徒となって式典や議会を襲撃するという危惧が高まっているためです。

日本は基本的に「日本人」の国で、民族的な差別は存在しません。そのため、私たちにとっては人を分断する「見えない壁」に気が付きません。教育も平等、医療システムも平等の日本、平等が世界中当たり前だと思っているかもしれませんが、現実は全く違います。

生まれが極貧であったり、疎外を受けてきた経験を持ったりすると、反骨精神だけでなく、心の奥底に深い傷を負ってしまうようです。虐げられないためには、勝ち抜くしかない、いつか見返してやる…。そのような人が、優秀な成績で卒業すると、今度は「見下す」相手を探す傾向にあるようです。また、「見下された」と感じると敵意をむき出しにしてくることがあります。

私たちにとっては「見下す」気持ちはなくても、相手にとっては「見下された」と感じられてしまうと、鋭い言葉の刃でこちらを襲ってくる。

これって誤解ですよね。

仲間であること、安心しても大丈夫だということ、じっくり伝えて下さい。