20.分かりました。でも、よくわかりません。《2021年》
20.分かりました。でも、よくわかりません。
ニヤニヤ
不思議なもので、西欧人と接するときには「緊張」し、アジア人と接するときは
「理解し合える」と感じ、アフリカ系の人と話すときは「理解不能」と感じる
日本人が多いと感じます。
その理由は、文化や宗教的な背景にあるのだと思います。昔から、中国の文化や、
仏教・儒教は、アジア全体に広がっていますから共通認識があるからでしょう。
でも、それって日本人が外国人と接するときに見せる「ニヤニヤ」も、彼らにはあるということです。つまり、理解していないけど、その場を流すという「技」です。
分かったような顔をして、適度にうなづいているからといって、相手が理解しているとは絶対に思ってはいけません!つまり、日本人やアジア人の「ニヤニヤ」は、分かっていないというサインだと思った方が良いということです。
伝えたい内容を明確にして、ところどころで理解度のチェックをすることが重要です。
「○○をするにはどうしたらよい?」
「○○を△△にするとどうなると思う?」
「○○がうまくいかなかったら、代案はある?」
等々、様々な角度から質問を投げかけることで、理解度が図れます。
更にこの質問は、新たな気づきを産むことが良くあります。ダイバーシティの気づきです。彼らの頭の中にある「密かな考え」は、私たちにとっては「想像もつかない視点」だったりすることが良くあるからです。
質問をすることでしか、それは見えてこないものです。
確かに簡単に意思疎通ができないことは、とても面倒なことではありますが、宝石の採掘のようなもので、見つけることができれば、素晴らしい輝きを手に入れることになります。