コラム

2.外国人には通じない《2022》

今は閉塾してしまいましたが、京セラの創業者、稲盛和夫さんは、経営者を対象とした『盛和塾』を開いていました。一切無報酬のボランティアです。その塾生は、日本国内に留まらず、ブラジル、アメリカ、中国、台湾に広がりました。

彼の教えは、金儲けのノウハウではなく、もっとプリミティブなものでした。

誰にも負けない努力をすること、従業員の物心の幸せを追及すること、強烈な願望を抱くこと、思いやりをもって誠実に生きること、夢と希望を抱き素直な心で経営をすること…といったもので、その教えに、日本人だけでなく、多くの国の人たちが共感し、心を清めました。

国籍や、人種、文化に関係なく、日本の心の文化は、世界の人たちに共感を生むものです。ですから、アナタの心が通じないとすれば、伝える方に問題があるはずです。相手を受け入れようとしない、相手を認めようとしない….、そんな人の言葉を誰が聞くというのでしょう?

会社にとって必要な人だと認められ、会社から求められていると感じていたら、「後ろ足で砂をかける」ような辞め方をする人はいないでしょう。仮にそんな輩がいたとしても、そんなのはちょっとした事故でしかなく、気にすることはありません。

カンパニーなのです。仲間として、補い合い、支え合い、力を結集するためには、何が必要なのか…皆さんは既に知っているはずです。