「ちゃんと伝えた」は本当か?
― 高度外国人財とのコミュニケーションを変えた3つの習慣 ―
「言ったはずです」
都内の商社C社。
初めて高度外国人財を営業部に配属しました。
欧州出身、MBA取得、日本語も流暢。
期待の若手グローバル人財です。
しかし、半年後――
「なぜこの資料を修正しなかったのか?」
上司が問いかけると、彼は答えました。
「修正が必要だとは聞いていません。」
上司は言います。
「いや、会議で“ちょっと見直そうか”と言ったよね?」
彼は静かに答えました。
「それは“検討”という意味だと思いました。」
問題は語学力ではなかった
彼の日本語力は十分でした。
問題は、「曖昧さ」でした。
日本企業ではよく使われる表現。
・ちょっと考えよう
・一旦持ち帰ろう
・前向きに検討する
・空気を読んでほしい
しかし、これらは明確な指示ではありません。
多くの高度外国人財は、
「明確な言語情報」で判断します。
つまり、
文化的な前提が違うのです。
C社が変えた3つの習慣
トラブルをきっかけに、C社はコミュニケーションを見直しました。
① 結論から話す
「この資料は明日までに修正してください。」
② 期限・成果物を具体化する
「3ページ目の市場分析データを最新に差し替える。」
③ 理由を共有する
「来週の海外本社向けプレゼンに使うため。」
その結果、誤解は激減しました。
1年後
彼は海外案件のリーダーに抜擢。
社内ではこう言われています。
「彼は本当に仕事が速い」
実は――
彼が変わったのではなく、
会社の“伝え方”が変わったのです。
コミュニケーションは能力ではなく設計
高度外国人財とのコミュニケーションで重要なのは、
「察してほしい」をやめること。
曖昧さは、日本文化では優しさ。
しかし、多文化環境ではリスクになります。
《今回のポイント》
✔ 曖昧表現を具体的な指示に変える
✔ 期限・成果物・目的を明確にする
✔ 「察する文化」を前提にしない
伝え方が変われば、成果が変わる。
高度外国人財とのコミュニケーションは、
“能力”ではなく“設計”なのです。
異文化コミュニケーション研究所(R)は、「国費外国人留学生の紹介」、「グローバル人財の採用・活用に関するコンサルティング」のスペシャリストです。
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