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叱ったつもりが、信頼を失っていた

― 高度外国人財への“伝え方”を変えた瞬間 ―


「どうしてこんな簡単なことができないんだ」

関東のIT企業E社。
海外展開を見据え、高度外国人エンジニアを採用しました。

中東出身、修士号取得、日本語も堪能。
技術力も申し分ありません。

ある日、納期遅延が発生しました。

会議室で上司は言いました。

「どうしてもっと早く報告しなかったんだ?」
「社会人としての基本だろう。」

その場は静まり返りました。

彼は何も言いませんでした。


その後の変化

その日を境に、彼は発言が減りました。
必要最低限しか話さない。

提案も出なくなりました。

上司は言いました。

「最近、元気がないな。」

しかし彼の中では、
信頼が崩れていました。


何が起きたのか?

日本では、

・厳しく叱る=期待している
・公の場で注意=組織のため
・遠回しの批判=配慮

という文化があります。

しかし多くの高度外国人財にとって、

・公の場での叱責=人格否定
・曖昧な批判=何を直せばよいかわからない
・感情的な言葉=信頼低下

と受け取られることがあります。

問題は「叱ったこと」ではなく、
“伝え方”でした。


E社が変えた3つの習慣

① 人前で叱らない

注意は必ず1対1で。

② 事実と改善点を分ける

「納期が2日遅れた」
「次回は前日に共有してほしい」

③ 期待を言語化する

「あなたの技術力を信頼している。だからこそ改善したい」

その結果――

彼は再び提案を始めました。
半年後にはプロジェクトリーダーに昇格。


叱る目的は何か?

叱ることの目的は、

感情の発散ではなく、
行動の改善。

高度外国人財との関係では、
“人格”ではなく“行動”に焦点を当てることが重要です。


《今回のポイント》

✔ 人前で叱らない
✔ 感情ではなく事実で伝える
✔ 改善点と期待をセットで伝える

叱り方を変えるだけで、
信頼は守れる。

高度外国人財とのマネジメントは、
“文化を理解したフィードバック設計”が鍵なのです。


異文化コミュニケーション研究所(R)は、「国費外国人留学生の紹介」、「グローバル人財の採用・活用に関するコンサルティング」のスペシャリストです。


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