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「日本語が完璧でなくても活躍できる」—コミュニケーション設計で成果が変わった成功事例

「日本語がそこまで得意でなくても、本当に活躍できるのか?」

これは、多くの企業が高度外国人財の採用時に抱く不安です。

ある製造業の企業では、日本語N3レベルの外国人技術者を採用しました。
専門知識は高いものの、日本語での細かいやり取りには不安があり、現場からも「本当に大丈夫だろうか」という声が上がっていました。

しかしこの企業は、最初から「日本語が完璧ではない前提」で受け入れを設計しました。

まず徹底したのは、「シンプルで明確なコミュニケーション」です。
指示は短く区切り、「何を」「なぜ」「いつまでに」を明確に伝える。
曖昧な表現や社内特有の言い回しは極力使わないようにしました。

次に、「理解確認の仕組み」を導入。
「分かりましたか?」ではなく、「どう理解しましたか?」と必ず確認する運用に変更しました。

さらに、「見える化」も進めました。
業務手順は図や写真で共有し、過去の成果物もサンプルとして提示。
言葉だけに頼らない環境を整えたのです。

そしてもう一つ重要だったのが、「質問しやすい空気づくり」でした。
上司が「何度聞いても大丈夫」「確認することが評価につながる」と繰り返し伝え、実際に質問を歓迎する姿勢を見せ続けました。

結果はどうなったか。

入社当初は慎重だった本人も、徐々に理解の精度が上がり、自信を持って行動できるようになりました。
3ヶ月後には、自ら改善提案を行うまでに成長。
半年後にはチームの中核メンバーとして評価されるようになりました。

現場の認識も大きく変わりました。
「日本語が課題」ではなく、「伝え方の問題だった」という気づきが広がったのです。

この事例が示しているのは、非常にシンプルです。

日本語力が成果を決めるのではなく、
“伝わる仕組み”が成果を決めるということです。

語学力は後から伸びます。
しかし、最初の設計が不十分だと、誤解・不安・遠慮が積み重なり、本来の力を発揮できません。

逆に言えば、適切な設計さえあれば、
日本語が完璧でなくても、高度外国人財は十分に活躍できるのです。

「日本語ができる人を探す」から、
「活躍できる環境をつくる」へ。

この発想の転換こそが、これからの企業に求められています。


《今回のポイント》

  • 日本語力ではなく「伝わる設計」が成果を左右する
  • シンプル・具体的な指示が理解を促進する
  • 「どう理解したか」の確認がズレを防ぐ
  • 視覚情報の活用で言語依存を減らす
  • 心理的安全性が主体性を引き出す

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■前回実績:参加留学生プロフィール(抜粋)
「世界トップレベルの研究・専門性」を持つ学生たちが集結しました。
エジプト  東京大学 大学院   修士:工学系研究科(社会基盤学)
フランス  早稲田大学 大学院  博士:基幹理工学研究科(数学)
中国    慶應義塾大学 大学院 博士:理工学研究科(情報工学)
マレーシア 東京科学大学 大学院 博士:工学院(機械系)
アメリカ  東京科学大学 大学院 修士:物質理工学院(材料科学)
スペイン  慶應義塾大学 大学院 修士:理工学研究科(JEMARO/ロボティクス)
【前回参加者のバックグラウンド】
主要大学: 東京大学、東京科学大学(旧東工大)、早稲田大学、慶應義塾大学、横浜国立大学、電気通信大学 ほか
学位: 博士課程・修士課程の院生が中心
専門分野: 機械工学、情報理工(AI・IT)、材料科学、数学、公共政策など
お問い合わせお待ちしております。


異文化コミュニケーション研究所(R)は、「国費外国人留学生の紹介」、「グローバル人財の採用・活用に関するコンサルティング」のスペシャリストです。


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