「なぜ辞めたのか、誰にも分からない」
― 高度外国人財の離職理由が見えなくなる本当の原因 ―
高度外国人財を採用してきたG社。
数年にわたり、一定数の外国人社員が入社してきましたが、
人事部には、ある共通の悩みがありました。
「気づいたら辞めている」
「面談では不満を言っていなかった」
「結局、何が原因だったのか分からない」
退職面談をしても、外国人社員はこう答えます。
「特に問題はありません」
「個人的な理由です」
結果として、
改善点が見えない
同じことを繰り返す
次の採用に活かせない
という悪循環に陥っていました。
しかし後に分かったのは、
離職理由が“なかった”のではなく、“言われていなかった”
という事実です。
多くの高度外国人財は、
評価や将来への不安
キャリアの見通しの不透明さ
日本的な人間関係への違和感
を感じていても、
「言っても変わらない」
「波風を立てたくない」
と考え、口にしません。
特に日本の職場では、
“最後まで我慢すること”が美徳とされがちです。
その結果、不満は表に出ないまま、
退職という形で初めて表面化します。
G社が見直したのは、
退職面談ではなく、在職中の対話でした。
定期的な1on1で「困っていること」を聞く
評価・キャリアについて、早い段階で話す
「不満を言ってもいい」というメッセージを伝える
これを続けた結果、
外国人社員から少しずつ本音が出てくるようになりました。
「このまま成長できるのか不安だった」
「将来像が見えなかった」
G社は、
離職理由を“分析するもの”から
“未然に拾い上げるもの”へと捉え方を変えたのです。
《今回のポイント》
離職理由が分からないのは「聞けていない」だけ
本音は、退職時ではなく在職中にしか拾えない
定期的な対話が、最大の離職防止策
異文化コミュニケーション研究所(R)は、「国費外国人留学生の紹介」、「グローバル人財の採用・活用に関するコンサルティング」のスペシャリストです。