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「言わなくても分かる」は通じない ― 高度外国人財との対話が組織を変えた日

沈黙が続いた会議

大阪のIT企業。
初めて高度外国人エンジニアを採用したのは3年前のことでした。

採用したのは、欧州出身のBさん。
技術力は申し分なく、日本語能力もN1レベル。

しかし――

会議ではほとんど発言しない。
上司が「何か意見ある?」と聞いても、

「特にありません。」

結果、社内ではこう囁かれ始めました。

「優秀って聞いていたけど、積極性がないね」


問題は“能力”ではなかった

ある日、部長がBさんと1対1で面談を行いました。

そこで分かったのは、驚くべき事実でした。

Bさんはこう話しました。

「会議で意見はあります。でも、日本では上司の意見と違うことをその場で言うのは失礼だと思っていました。」

つまり彼は、
“空気を読んでいた”のです。


ルールを明文化しただけで、組織は変わった

そこで会社は、たった一つのことを決めました。

「会議では立場に関係なく意見を言うことを歓迎する」

これを明文化し、毎回の会議冒頭で共有しました。

さらに、

・発言を途中で遮らない
・否定から入らない
・意見に対して感謝を伝える

というルールを設定。

すると3か月後、Bさんは会議の中心人物になっていました。

海外市場向けプロジェクトの提案が通り、
その事業は現在、同社の主力事業の一つになっています。


日本型“察する文化”は、武器にも壁にもなる

日本の組織文化は素晴らしい強みを持っています。

しかし、

「言わなくても分かる」
「空気を読む」

という前提は、グローバル人財には共有されていません。

高度外国人財とのコミュニケーションで重要なのは、

**“配慮”ではなく、“明確化”**です。


《今回のポイント》

✔ 沈黙=能力不足ではない
✔ 文化的背景を理解することが第一歩
✔ コミュニケーションルールの明文化が成果を生む


異文化コミュニケーション研究所(R)は、「国費外国人留学生の紹介」、「グローバル人財の採用・活用に関するコンサルティング」のスペシャリストです。


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