外国人材を採用したのに成果が出ない理由 ―「採用の目的」が曖昧だった会社の話
ある地方の製造業A社は、海外展開を視野に入れ、初めて高度外国人材を採用しました。
採用したのは、日本の大学院を卒業した優秀な留学生、マイケルさんです。
社長は面接でこう言いました。
「うちはこれからグローバル化していきたいんです。」
マイケルさんは、その言葉に大きな期待を抱きました。
「海外市場の開拓に関われるのではないか。」
「自分の語学力や国際経験が活かせるのではないか。」
しかし、入社してから数か月後、彼は大きな戸惑いを感じ始めました。
任された仕事は、主に日本語での資料作成や社内業務のサポート。
海外に関する業務はほとんどありませんでした。
ある日、彼は上司に尋ねました。
「私は将来的に海外事業に関わることはできますか?」
上司は少し困った表情で答えました。
「実は、まだ海外事業の具体的な計画はないんです。」
つまり、A社は
「グローバル化したい」という思いだけで、具体的な目的を決めないまま外国人材を採用してしまったのです。
その結果、マイケルさんは自分の強みを発揮できず、
1年後に外資系企業へ転職しました。
その後、A社は振り返りました。
「なぜ、優秀な外国人材が活躍できなかったのか。」
原因はシンプルでした。
採用の目的が曖昧だったこと。
外国人材の採用は、単なる「国際化の象徴」ではありません。
企業の経営戦略と明確に結びついている必要があります。
- 海外営業を強化するのか
- 海外マーケティングを行うのか
- 社内のグローバル化を推進するのか
目的が明確であれば、
職務内容も、評価基準も、社内の期待も明確になります。
そして何より、外国人社員自身が
「自分が会社で何を期待されているのか」を理解できます。
高度外国人材の採用で最も重要なのは、
「なぜ採用するのか」を明確にすることなのです。
《今回のポイント》
・外国人材採用は「目的」から考える
・目的が曖昧だと、本人も会社もミスマッチが起きる
・経営戦略と採用目的を結びつけることが重要
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