コラム

07.私には責任がありません《2020年》

7.私には責任がありません

外国人従業員を雇って、日本人上司に一番嫌がられる言葉が

「私には責任はありません」という言葉です。

「担当者は君だろう!なんでそんな言い訳を言うんだ!」と怒りまくる上司をよく見ます。でも高度外国人財は、私たち日本人のいうところの『言い訳』をしてる気持ちは全くありません。自分のコントロール外のことに対して責任があるなんて全く思っていないからです。

しかし、日本人にとってはこの考え方は納得いかないものです。

しかし「叱る」と「怒り」は全く違います。私たちからすれば無責任的な発言に怒りを感じるのはわかりますが、まずは心を静めて下さい。ここで怒れば、「悪いのは自分ではないのになぜそんなに感情的になって怒るのか分からない!」と、彼らの心の中に『わだかまり』を作ってしまいます。それでは、更に別の問題を生むことになってしまうからです。問題が解決してから「叱って」あげることが寛容です。

この問題が生まれる理由は、私たちの仕事観を事前に教えておかないからです。彼らのイメージしている「責任」は、私たちが通常使う「責任」のニュアンスと全く違います。高度外国人的には、責任があるということは問題が起こった際に『君は責任を負って辞めてくれ、これでクビ』と言われるものだと思っています。こちらは、これっぽっちもそんなことを思ってもいないのにです。ですから、その違いをきちんと伝えてあげることが重要です。

日本人は、仕事を受けるとは、その後に起こるすべての事象は自分の責任において対処するという考え方ですが、外国人は違います。ジョブディスクリプションの考え方から来ているものですが、自分のすること以外、他の理由については「責任外」という発想をしているのです。

でも、彼らも日本的な仕事の仕方さえ理解していれば、トラブル対策も含めてきちんと仕事をしてくれます。大丈夫です。