コラム

08.OJTという名の雑務《2021年》

8.OJTという名の雑務

ほとんどの日本人の新卒社員は、まだ「青い果実」です。食べたくても、まだ甘くもないですし、硬い。ところが、高度外国人財に属する人たちは、既に「食べごろ」です。

彼らは、採用された理由に「即戦力」が入っているものと、《勘違い》しています。

多くの日本企業は、業務内容や職務も、それぞれの会社で異なっているため、しばらくはOJTという名前で、上司の「小間使い」「雑務」をしながら、見て覚えろ的な仕事をことをさせるものですから、新入社員に「即戦力」なんてあると、逆に困ったりしてしまいます。

でも、台所のテーブルには「熟れた果実」が置かれている状態が、高度外国人財です。放置しておけば、あっという間に熟しすぎて腐ってしまいます。

それはもったいないですよね。桐の箱に入って来た「高級なメロン」を食べずに放置するようなものです。

そうさせないためには、何をしたら良いのか? そうです、届いたらすぐに箱を開けて食べられるように、お皿とナイフ、フォークにナプキンを準備しておくことです。

考えてみれば、人件費を無駄遣いしているのが日本企業です。入社した従業員を1年も2年も、価値を創造させることなく、保管しているのですから…。

さて、会社にとっての「お皿とナイフ、フォークにナプキン」とは何でしょう?一緒に考えませんか?