コラム

09.許可得たのに、なぜ怒る?《2020年》

9.許可得たのに、なぜ怒る?

身長が2mを超える外国人の方はたくさんいます。
体重も100kgを超えてお相撲さんのような体形の方もたくさんいます。

体形で人選(採用)する会社はないと思いますが、突然そんな外国人と一緒に仕事をするようになると、初めはみんな「大きいな~」と驚くものです。

さて、とある会社さんでの出来事です。

大きな体の外国人が採用されました。そんな大きな体を持つ彼にとって、日本人仕様の「小さな机」と「小さな椅子」は難儀なものです。特に椅子からは大きなお尻がはみ出てしまいますし、腰にも良くない、椅子も耐え切れずギシギシ音を鳴らします。

そこで庶務課に、大きな椅子を買ってくれとお願いをしましたが、杓子定規な返答で「新入社員は皆さんこの椅子と机を使っています。あなただけ特別扱いするわけにはいきません。」との返事。

それでも仕事に支障をきたすため、その外国人従業員は上司に懇願したそうです。上司も納得し、庶務に掛け合ってくれ「会社では買えないが、ご自身で自分の体に合うサイズの椅子を準備するのであれば許可します」ということで話がまとまりました。

さて、数日後、大きな箱に包まった椅子が会社に到着、それが『アーロンチェア』。

たしかに大きく、彼の体も支えることのできるしっかりした椅子です。しかし、そのフロアーの誰よりも「高価で豪勢な椅子」を最近入社した彼が座ることに、周りからの冷たい視線が注がれてしまい、あちらこちらから陰口が…。

「たしかに許可しました、でも、そのくらいの配慮はあるべきでしょう!!」庶務課は怒り心頭。その外国人従業員は、その大きな体を小さくして叱られながら「でも自分で支払ったし、許可してもらいました…」と涙目です。

さて、そんな事態になったら、あなたの会社はどう対処したらよいでしょう?

どちらも悪い訳はありません。ただ、どちらにも微妙な意思疎通の不備による「非」がある。必要なのは、大岡裁きです。