コラム

18.工学部卒の私が、なぜ企画部?《2021年》

18.工学部卒の私が、なぜ企画部?

日本企業の場合、学んできたことと、実際の仕事内容が一致しないことが多々

あります。高度外国人財にとっては、それは自分のキャリアを潰されるような

気持ちになるようです。

なぜなら、彼らはその分野の専門性を高めることで、様々な交渉(給与やタイトル)をする文化で育ってきているからです。ところが日本企業の場合、特別な専門分野を除き、「専門家」を作るより「ジェネラリスト」を求める傾向があるため、今までと直接の繋がりがない部署へジョブローテーションをすることがよくあり、それが摩擦の原因になったりします。

これは会社側が、どのように考えているのかを、採用段階で明確に伝えていなかったことが理由です。会社としては、10年、20年単位で物事を考え、最終的には管理職へと育て上げたいと考えていたとしても、本人は、単に自分の専門キャリアを積み重ねていきたいと考えていれば、摩擦が生じるのは当然です。つまり、どんなに優秀な人財であっても、採用すべきではないことになります。

遠くを見ている人と、近くを見ている人は、同じ方向を見ているつもりでも、

見えているモノは全く違うものです。

みなさんの会社では、採用の際に、きちんとその説明がされています?