コラム

17.残業を付けてもいいですか?《2021年》

17.残業を付けてもいいですか?

外国人というと、自己主張が強く、要求ばかりをするという、誤った印象を持った人が多いのですが、アジア圏の外国人の場合、逆に会社との関係が悪くなるとクビになり、帰国しなくてはならなくなると考える傾向があるようで、恐怖心からか、遠慮からか、本人の希望や要求を会社に伝えないことがあります。

場合によっては、具合が悪くても病院にさえ行こうとしません。突然倒れて、救急車で運ばれたケースさえあります。休むと給与が減る、治療費が心配…。家族が日本にいない外国人従業員は、孤独や不安を抱えている人も多くいます。

高度外国人財のカテゴリーに属している奨学金を貰って留学に来ていた人や、親が裕福な人は別ですが、一部には、母国に仕送りすることが目的で日本に来ている外国人も多くいます、会社は配慮が必要です。

皆さんが思うほど、『華麗なる転職』ができる人はあまり多くないものです。

引っ込み思案的な人を見たときに、気を付けなくてはいけないポイントがあります。それは、「遠慮」ならまだ良いのですが、「恐怖心」があるようでしたら、注意が必要だということです。じっくり時間を掛けて取り除いてあげて下さい。

「恐怖心」は、負の連鎖を生む可能性が高いものです。「恐怖」の対義語は「快感」です。快感を求めるために、誰かに恐怖心を持たせたくなる…。


つまり、いずれ背任行為(裏切り)に導いてしまう可能性があるからです。これは、本人が悪いのではなく会社が十分に労わっていなかったことが原因です。

働き方改革で、残業という概念も段々なくなってきていますが、もしも何か「おどおど感」を相手から感じたら家族・安心できる仲間であることをしっかり教えていきましょう。