民間防衛
スイス政府が全国民に配布する本【民間防衛】の翻訳版を手に入れました。
日本のように、平和を祈っていれば、平和が訪れるなんていう「甘っちょろい」考え方と対極にあるのが、永世中立国であるスイスです。
中立であると宣言したからといって、誰も襲ってこないなんてことはありません。自国は、自分たちで守るという確固とした決意に基づく準備が必要になります。
そのやり方について書かれているのがこの本です。
「平和の状況がいつまでも続くとは限らない」「将来のことはわからない」…
核攻撃、生物兵器攻撃、化学兵器攻撃といったものから、経済戦争まで、様々な事態に国民全員が備えることを求めています。
私たち日本は、先の戦争で覇権主義的な軍事行動に出て近隣諸国に多大なる迷惑を掛けた反省から、頭を布団の中に突っ込み、平和、平和、平和とお題目を唱えながら、アメリカの核の下で生きてきましたが、覇権主義的な動きをする肥大化する中国と、相対的に弱くなってきたアメリカの狭間で、そんな状況で済まされるはずはありません。
この国は、議論することに対してでさえ「臆病」になっているように思います。
攻撃されたらどうするのか…
国民を守るとは、そういう現実的なそういうことを意識させることなのだと思います。
全てにおいて、『備えあれば患いなし』です。