異文化コミュニケーション的交渉術(交渉の心構え)
交渉とは、ステークホルダーたちが、ある課題について、どこかに解決点を
見いだすための話し合いです。ある意味「損得」「善悪」といった対極の感
情が入り交じり、それぞれの思惑が複雑に関与します。
そんな交渉を、よりこちらの意図に近づけるかが交渉術になります。
前回も書きましたが、交渉には事前に準備する時間があるものです。それ
で、ほぼほぼ結果は決まるものなので、事前準備は慎重に行う必要がありま
す。
ただ交渉は、相手を論破仕切ることではないということです。
相手を渋々でも納得させて、こちらのベクトルに歩調を合わせて一緒に歩む
(または少なくとも邪魔をしない)ように導くことが、最終ゴールだと思っ
て下さい。
交渉をしていると、一進一退を実感します。そうすると、自然になんとか相
手を「負かせたい」という気持ちが沸き起こってしまいがちです。
そんな気持ちで交渉すると、仮に本当に相手を「負かせた」としても、その
後必ず禍根を残し、後々別のより面倒な「争い」を生んでしまいます。くれ
ぐれも事前準備をする際に、そのことを忘れることなく行ってください。
異文化コミュニケーション研究所(R)
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