異文化抽出力
日本企業の皆さんのほとんどから、優秀な外国人留学生を採用した後「満
足」しているとのご返事を頂きますが、異文化コミュニケーション研究所(R)
的には、もっとエッセンスを利用した方が「大満足」に繋がるのに…と常
に思います。
お花はそれだけでも素敵な香りを楽しめますが、そこからエッセンスを抽出
すれば「香水」ができます。是非、皆さまの会社毎に異文化の人財たちとの
協奏による「香水」を抽出して欲しいと考えます。
ただ花の種類によってベストな抽出方法が異なるのと同じように、外国人の
出身国・性別・宗教・人数、そして受け入れる側の組織の状況に合わせて手
順は異なります。そのため、マニュアル通りにできるようなものでもないの
ですが、基本は一つです。
「摩擦熱を使い」、「摩擦熱を制御する」です。
人は社会性のある動物ですから、環境に適応するために、人と人との摩擦を
避けようとします。これは日本人だけでなく、外国の人たちも同じです。そ
のため、異文化の違いを認識できず、エッセンスを抽出することができなく
なってしまうのです。
身近な例だと「香辛料」です。以前ベトナムの留学生から、お土産のお菓子
をもらったことがありますが、それが『臭い(くさい)』独特の匂いなのです。
でも、彼らは、とても美味しそうに食べています。彼らにとってはその『匂
い』が食欲を誘い、そして満足感を得るポイントになるようです。
でも、私たちがその『匂い(におい)』が嫌いだと知ると、二度と勧めません。
本当は、彼らの嗜好を知らないと、ベトナムのマーケットで売り上げを上げ
ることができないのに、彼らはそれを伝えようとしないため、私たちは製品
の改善をすることなく、売り上げ不振に喘いてしまう…。
私たちが知りたい情報は「そこ」なのですが、彼らが、日本の環境に適応し
てしまうため大きな果実を得れないことがよくあります。
ですから、わざと摩擦が起こるように仕向けることが必要です。
さらに摩擦はプラスのエネルギーだけではなく、マイナスとしても作用して
しまうため、それを制御する仕組みを準備する必要があります。
違いを知った後、それをお互いに理解し合い、相互に受け入れていくという
プロセスです。
私共、異文化コミュニケーション研究所(R)では、それをシミュレーションで
きるワークショップを実施したり、高度外国人財を採用しても、期待してい
るような化学反応が起こらない企業さまに対して「触媒」になってお手伝い
することをしていますが、コツさえ掴めれば、そんなに難しくないことが分
かって頂けます。
是非、異文化のエッセンスを抽出してください。
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用