コラム

12.早く仕事をさせて!《2020年》

12.早く仕事をさせて!

日本ではジェネラリストを作る教育をしています。なんでもそつなくこなすことができても、これといって優れたものを持ち合わせていない人たちがたくさんいます。

本当は、一人一人個性があり、特徴があるのですが、それを意識させないような教育をしているように感じます。これは管理する側にとって管理しやすいからです。そして特出した個性があると、徹底的に平準化させてしまいます。

本来、天才的な能力があったら、それを徹底的に伸ばす教育をしても良いのに、すべての科目を同じ時間ずつ勉強させ、できないところを、できるまでやらせる…。確かにそれには一理ありますが、平々凡々な人しか生まれません。

ところが高度外国人財の域になると、「●●が優れている」という肩書がすべてになります。つまり他はどうでも良いのです。その肩書にすべての価値があるのですから、それに対してすべてのものを投入します。そのため、自分磨きの教育投資や時間管理もシビアになります。

そんな彼らに、一斉の集団教育のような「日本的」なことを求めると、イライラしてくるのは想像がつくことでしょう。

会社が、その従業員に何を求めるのかを明確にしなくてはなりません。そして、それが本人と合わないのであれば、お互いにエネルギーの無駄になるので、早めに辞めた方がよいでしょう。

でも「●●が優れている」人がいるのに、それを使えないとすると、会社側に問題があると考えるべきでしょう。