コラム

21.職務記述書《2020年》

21.職務記述書

ジョブディスクリプション(職務記述書)は、ジョブ型企業では必須ですが、メンバーシップ型企業の《日本企業》には存在しません。今後、日本企業も『ジョブ型』にも対応できる必要があると言われていますが、それでは今までの『メンバーシップ型』が時代遅れだったのか?または劣った仕組みだったのか?というとそんなことはありません。

日本では、メンバーシップ型が機能してきたからこそ、戦後の復興を奇跡の如く短期間で成し遂げることができたのです。ですから、まずは皆さまには卑下してほしくはありません。

第一、ガチガチに『ジョブ型』の採用をするとなんの経験もない新卒者は、どんなにポテンシャルがあっても採用できなくなります。

採用してから教育を施してくれ、上司や仲間と共に働く日本的な企業の温かさを、多くの外国人は知っています。特に、日本で学んだ留学生は、だからこそ日本企業に働きたいと考える程です。

自信をもって下さい。

ただ、直ぐにでも活躍してくれる優秀な人財を採用したい場合には、ジョブディスクリプションは必要です。しかし、単に業務内容だけを列挙することは絶対に辞めてください。共通の価値観の上に、業務内容があるからこそ、ジョブディスクリプションは機能します。ですから、まずは共通の価値観が何なのかを皆さんは、熟慮して文章化することから始める必要があるのです。