第39話 日本語の数字の教え方
前回の、ヘボン式ローマ字に関連して、今回は「日本の数字の数え方」を教える方法を皆さんに伝授したいと思います。人の集まったところで、これをやると結構ウケますから、もしも何か「隠し芸」をしなければいけなくなったら、簡単なところで、これをお勧めしたいと思います。(f^^;)
それでは、まずは一つずつ
1(いち) ⇒ itch (痒い)
倒産してしまいましたが、「第一ホテル」ってありましたよね。シンガポールにもそのチェーンがあったのですが、現地の友達がそのホテルのことを『Die & itch』なホテルね!と皮肉っていたのを思い出しますね~。(f^^;)
2(にい) ⇒ knee (ひざ)
3(さん) ⇒ sun (太陽)
4(しい) ⇒ see (見る)
5(ごう) ⇒ go! (行く)
6(ろく) ⇒ rock (鍵)
7(しち) ⇒ hitch (引っ掛ける)
8(はち) ⇒ hatch (昇降のふた)
9(きゅう)⇒ queue (行列)
10(じゅう) ⇒ Jewish (ユダヤ人)
これは、差別用語になってしまうのですが、ユダヤ人のことを差別するとき”Jew”と言います。ですから、最後はちょっと言いずらいのですが、さらっと言ってしまいましょう。(^^;)
尚、この教え方で大切なことは、なるべく身振り素振りを大きくして、楽しそうにすることです。(^^)v
☆ ステップ1 ☆
一番はじめに、上に書いた一つ一つのしぐさを示します。
たとえば、”The number ONE is いち. It’s sounds like itch!”と言って、痒いふりをして見せます。続いて、膝を指差して”Knee”と一つ一つを説明します。一通りが終わったら、初めから一連の動作(ステップ2)をするのがいいですね。私の経験からすると、これからする一連の動きが結構面白いらしく、かなり真剣に、笑いながらみんな真似をしてくれます。(^^;)
☆ ステップ2 ☆
スタートは、膝を痒そうにかく様子を見せます。
そして、手を上に上げて太陽をまぶしそうに指します。その指を、額にあてて遠くを見るふりをします。(そのときに目を細めると、よりリアリティがあります。)そして、遠くに友達で見つけたようにして、走るふりをします。さらに、鍵を掛けるように、人差し指と親指をひねります。次に、ヒッチハイクのように、その親指を上にあげて車を停めさせるような素振りをします。そして、車に乗り込むときにドアからではなく、ハッチバックから乗るようにジェスチャーをします。
最後には、ユダヤ人たちの長い行列をイメージして、右手を前方に長く伸ばし、指を少しぶらぶらさせながら戻して、前方に行列があるように見せ、最後に長いあご髭を触るような素振りをみせます。
それぞれのところで、もちろん、いち、にい、さん、しい、…と数を数えることをお忘れなく!マ~、簡単には以上ですが、最後に、先ほど書いたように、ユダヤ人の人が教える相手の中にいるかもしれませんから、”I don’t mean anything for Jewish people, sorry for that.”とでも付け加えておくといいかもしれません。
この方法だと、大体3回くらいみんなで、そのしぐさを繰り返すだけで英語圏の人達は数字の数え方を覚えてくれます。回数を増やす毎に、少しずつ数えるテンポを上げると、またこれが楽しいですよ!さあ、留学中の皆さん、チャレンジして見てくださいね。友達が増えるかもしれませんよ!ほんじゃ!
[2000年7月6日発行]