「とりあえず外国人を採ってみよう」から、成果は生まれない
― 高度外国人財活用を成功させるための、たった一つのヒント ―
「グローバル化の時代だから」
「周りの会社も採用しているから」
そんな理由で、高度外国人財の採用を検討し始めたB社。
経営層の関心は高く、人事部も前向きでした。
しかし、いざ採用が決まった後、現場からこんな声が上がります。
「で、彼には何を期待すればいいんですか?」
「日本人社員と、役割はどう違うんでしょうか?」
実はB社では、
“なぜ高度外国人財を採用するのか”
“日本人社員ではなく、その人である理由は何か”
が、社内で言語化されていませんでした。
その結果、
- 明確なミッションが与えられない
- 強みを活かせない業務を任される
- 本人も「何を評価されているのか」分からない
という状態に陥ってしまったのです。
そこでB社が立ち止まって考えたのが、
「この人に、どんな“変化”をもたらしてほしいのか?」
という問いでした。
議論の末、明確になったのは、
- 海外顧客との技術的な折衝を任せる
- 社内にない視点をチームにもたらす
- 将来的に海外拠点の中核人財になってもらう
という、具体的な期待役割でした。
それを言語化し、本人と共有したことで、状況は一変します。
外国人社員は、自分の強みをどう使えばよいかが明確になり、
周囲の日本人社員も「彼に何を頼るべきか」が分かるようになりました。
結果としてB社では、
「高度外国人財を採用して良かった」
と、経営・人事・現場が同じ方向を向けるようになったのです。
《今回のポイント》
- 高度外国人財採用は「目的」から逆算することが重要
- 「とりあえず採用」では、力は発揮されない
- 期待役割を言語化し、本人と共有することが成功の鍵
異文化コミュニケーション研究所(R)は、「国費外国人留学生の紹介」、「グローバル人財の採用・活用に関するコンサルティング」のスペシャリストです。