「なぜ伝わらなかったのか?」高度外国人財とのコミュニケーションで起きた一つの失敗
ある中堅メーカーで働く佐藤部長は、インド出身のエンジニア、ラジェシュさんを採用しました。
ラジェシュさんは、日本の大学院でAIを研究していた優秀な人材です。
入社して数ヶ月後、ある重要なプロジェクトが立ち上がりました。
佐藤部長はラジェシュさんにこう言いました。
「この資料、できるだけ早くまとめてください。」
日本人同士なら、この言葉だけで
「優先度が高い仕事だ」
「数日以内に提出する必要がある」
と察するかもしれません。
しかしラジェシュさんにとっては違いました。
「できるだけ早く」とは
今日なのか
明日なのか
来週なのか
その基準が分からなかったのです。
ラジェシュさんは、他の業務とのバランスを取りながら作業を進めていました。
しかし結果として、資料の提出は佐藤部長の期待より遅れてしまいました。
会議で佐藤部長は言いました。
「なぜもっと早く出さなかったんですか?」
ラジェシュさんは困惑しました。
「できるだけ早く」と言われたので、最善のスケジュールで進めたつもりだったのです。
そのとき佐藤部長は気づきました。
問題は能力ではなく
コミュニケーションの方法だったのです。
それ以降、佐藤部長は指示の出し方を変えました。
例えば
- 「金曜日の17時までに提出してください」
- 「この仕事は最優先です」
- 「途中で一度進捗を確認しましょう」
このように、具体的に伝えるようにしたのです。
するとどうでしょう。
ラジェシュさんの仕事のスピードも精度も大きく向上しました。
高度外国人財は、能力が高いからこそ
**「曖昧な指示」より「明確な指示」**の方が力を発揮します。
この出来事は、佐藤部長にとって大きな学びになりました。
「グローバル人材と働くということは、
自分の伝え方を見直すことでもある」
そう実感したのです。
《今回のポイント》
・指示はできるだけ具体的に伝える
・期限や優先順位を明確にする
・途中で進捗確認のコミュニケーションを取る
高度外国人財の能力を最大限に活かすためには、
「文化の違いを前提にしたコミュニケーション」が不可欠です。
異文化コミュニケーション研究所(R)は、「国費外国人留学生の紹介」、「グローバル人財の採用・活用に関するコンサルティング」のスペシャリストです。
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