第54話 一緒に勉強しましょう!(2)
前回に引き続き、クリスタル式英語の勉強の仕方をご紹介します。
是非お試しあれ!(^^)
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前回は、難しい単語が出てきたときにどうやって簡単な単語にして表現するかについての勉強方法について書きましたが、どうですか?
試してみましたか?
何事も苦痛では長続きしませんから、楽しみながら「なるほど!」と自己発見するつもりで訓練すると、意外にすんなりとできる様になります。リズミカルにやってみてくださいね。 (*^_^*)
さて、今回はこの続きで、単語ではなく「文章として話す練習」についてご紹介したいと思います。
私は、「英語は日本語よりも遥かに論理的な言語」だと思っています。
たとえば、会社で上司の日本語を英語に訳すときにもつくづく感じます。「あ~、この人はこんなことが言いたいんだろうな~」と分析して解釈をしないと、直訳してもまったく意図が相手に伝わりませんからね。 (^_^;)
「言語明瞭意味不明」で有名になった政治化が日本にはいるくらいですから、もしかしたら日本語はあんまり明確な思考構造を持ち合わせなくても話せる言語なのかもしれません。なるべく分からないように説明する先生の方が、大学なんかでは偉い。….なんて話しがあるくらいですからね。(^_^;)
ですから面白いもので、日本語の文章では気が付かない論理矛盾でも、英語訳してみるとすぐに問題点が見えてきたりします。つまり、逆に考えれば、英語を話すためには、論理的な話しができるようにならなければならないのです。
私がこれからご紹介する「文章として話す練習」ための訓練は、そこにポイントを置いています。
——-☆ 論理的に話すための訓練 ☆——-
やり方は無数にあると思いますが、今回は英語に興味のある人達数人で楽しみながら訓練できる「1分間スピーチ」を紹介しましょう。
まず、一番大切なことは、絶対に何も準備をしないということです。
とっても不思議なアドバイスですが、会話とは事前に考えたことを記憶をたどってするものではありません。瞬間瞬間に話す行為です。
ですから、この「1分間スピーチ」をするにしても、絶対に準備をしてはなりません。
手順としては、
1)毎回一人の人がスピーチのトピックを決めます。
2)他の誰か一人が、そのトピックの内容に関して1分間のスピーチを「日本語」で行います。
3)他の人達全員は、そのスピーチの内容からキーワードだけをメモして行きます。(その際には、起承転結がきちんとできたかのチェックをしてあげましょう。)
4)スピーチをした人を除く全員が、一人一人、そのメモを見ながら今度は「英語でスピーチ」するのです。
簡単には以上です。
準備無しのスピーチですから、知識というよりも、知恵の世界になります。その中で、自分は何が言いたいのか瞬時に考え、1分という短い間に自分以外の人に「話したいこと」を説明する。
慣れないと、全然時間が足りないですし、起承転結どころか、まったく何を言っているのか分からないスピーチに当初はなりがちですが、これも訓練でして、次第にこじんまりとまとめることができるようになってきます。
これで、脳がとっさの事態に対しても論理的に展開する能力を持ちますから、英語での会話にも役に立ってくるのです。
さて、スピーチをする人以外の人が取ったメモですが、残りの人は順番に、そのキーワードを使って英語でのスピーチしていきます。
そこで、前回ご説明した「単語の連想」を瞬時に行って下さい。
また、ここでのポイントは、難しい文章ではなく、それこそSV、SVC,SVOの3構文だけを使って、短く端的に説明する癖を
つけることです。
難しく文章を構成する力量もないうちに、難しく考えてはいけません。
幼稚園生が話す程度の文章であっても、話せないといった自縛から自分を開放させることができれば、まずは十分です。
この訓練の特徴は、全員がそれぞれ違った表現でスピーチをするので、初めにスピーチした人よりも後にした人の方が絶対に上手に話せるということです。
これは、他の人の表現方法を自然に吸収するからなのですが、これにとっても価値があります。
この訓練は全く英語が話せないグループには使用できませんが、ESSのようなクラブでは最高でしょう。
次回は、この訓練をするに当たっての、注意点をいくつか説明したいと思います。
それじゃ!
[2000年10月19日発行]