第55話 一緒に勉強しましょう!(3)
さて、今回でクリスタル式初心者向け英会話の三部作は完結です。
私の英会話習得方法を実践した方、是非ご感想をお寄せ下さい。
楽しみに待っていますよ!(^^)
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前回までで、一応「単語の連想訓練方法」と、「文章として話す練習(論理的に話すための訓練)」に関してご説明しましたが、今回はその締めくくり。コツと、注意点を整理しておきます。
今まで私がこの方法を使って人に英会話を教えた経験から、日本人が起こしやすいミスからエッセンスだけをまとめます。これらの点を注意して勉強するとさらに上達が早くなりますので、是非メモをお忘れなく。
φ(._.)メモメモ
くどいほど何度も書きますが、初心者英会話ではSV、SVC,SVOの3構文だけで話す練習を必ずして下さい。難しいことを、ポイントを掴んで簡単にまとめる。難しく考えないことです。表現したい情報を「短く端的に説明する癖」をしっかりつけて下さい。
さて、始めましょう!
1.「主語なし」の克服
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まず始めに、日本語の最大の特徴である「主語なし」の克服です。
主語が「私や、私たち」であるなら、すぐに”I am …”等、始めることができますが、パッと考えただけでは何が主語だかわかならい文章のときに、日本人はよく独創的に(^_^;、「CV」や、「OV」構文で話してしまうようです。お分かりのように、これは英語ではありません。(^_^ゞ
これでは、全く相手に意味が通じません。
そのため、非常にシンプルなことですが、絶対に主語を文章の頭につけること。結構重要なポイントです。
2.「文法神経症」の克服
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こんなことを書くと英語の先生に叱られそうですが、動詞の変換を忘れることを私はお勧めします。
日本人の気質なのでしょうが、複数の場合には動詞にsを付けるだとか、過去形ならedをつけるだとか、そんなところばかりに気が行ってしまい、本来自分が何を話したかったかでさえ忘れてしまう人が多いのです。
ですから、クリスタル式初心者英会話では、完璧に無視することです。
それよりも、自分の話したいことを相手に伝えることを初めに勉強することが重要です。文法を考えているからこそ、話しができないのです。
アジアで仕事をしていると、”I go yesterday.”なんて平気で話す人がたくさんいます。goじゃなくてwentだろう!と言いたくはなりますが、それでも、一丁前に各国の人とビジネスができています。だって、少なくとも意味が通じるからです。
ただし、否定語のときのnotに関しては動詞の頭につける癖をつけること。
ご存知のように、動詞を一番最後にもってくる日本語では、最後まで話しを聞かないと間違えてしまいます。しかし、英語では文章の初めの方に動詞が来るため、最後まできちんと聞かなくても大体の意味は初めの数単語だけで分かります。
つまり、英語を話す人達の頭の中は、そういう構造になっているのですから、それに合わせる訓練が必要です。そのあたりを理解してnotを動詞の前に挿入する癖をつけて下さい。
3.「日本語イントネーション」の克服
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あんまりたくさんのポイントを羅列しても、面倒になってしまうだけですから、最後にもう一つだけ。
よく「さんまのカラクリてれび」で、女子高校生が「アイアム~、…」と「私わ~」の変わりにバカの一つ覚え的に話していますが、これは非常にはずかしい。
それぞれの母国語で、独特のイントネーションを持って話す人達はいますが、「私わ~」と言いながら、努力もせず、できない自分が可愛いとでも勘違いして「アイアム~、…」では哀しいかぎり….。
マ~、留学を志しているこのメールマガジンの読者には、このレベルの人はいないと思いますが、いずれにせよ英語的なイントネーションを習得する必要があります。
しかし、それを習得するにはかなりの時間が必要なので、クリスタルの初心者英会話では超簡単な方法でそのイントネーションが英語らしくなる方法をお教えします。
それは”well”、”I see”、をうまく挿入することです。
ご存知な方も多いと思いますが、日本語で物事を考えるときに「え~と」と相槌をうつときの言葉に近いので、言葉につまったら必ずこのWellを入れると不思議なもので、英語らしい雰囲気が簡単に出てきます。
また、”I see”も、「なるほどね!」に近いので、相槌には持って来い!
さらに、そんなこと言ったって難しいとお考えになられている方への究極のアドバイスは「語尾」に『ネ!』と入れることです。
この『ネ!』を入れるだけで、英語を話していても、何故か緊張せずにいられます。
日本語でも「なんとか、なんとかでネ!」ってよくつけるように、英語的なイントネーションを無視して、日本語で話しているかのような感覚にさせる『魔力』がありるからです。どうしても英語が上達しないと考えている方にクリスタルからの究極のアドバイスです。
何にしても、難しいと身構えず、リラックスして英会話を楽しんでくださいね!
それじゃ!
[2000年10月26日発行]