コラム

02.就労期間が短い《2020年》

2.就労期間が短い

日本の大学は《入るに難し出るに易し》で、海外の大学とは真逆です。アメリカやイギリスの大学の図書館は不夜城のようです、大学生たちが必死に勉強しています。

それと同様に、日本の大学生は『入社』することに最大の力点を置きます。そして入社してしまえば、出世競争に入るまでの暫くの間(数年間)は《のほほん》と過ごす傾向があります。まるで田植えが終わったら収獲の秋までのんびりする農耕民族のようです。

一方で、外国の大学生たちは、狩猟民族的に獲物を得ることができなければ「飢え死に」してしまうという強迫観念を持っていると思ってください。そんな彼らに、入社して数年間を《のほほん》と過ごすなんて意識はありません。

狩猟民族の血が流れている高度外国人たちは、走り続けなければ体力が落ち、獲物を得ることができないことをDNAレベルで知っています。日本企業は、そんな彼らに充分な「安心感」を持たせることができているでしょうか?

またグローバルな世界は、狩猟民族の世界でもあります。神風が吹く日本は、海に守られ平和な国だったのは昔の話です。今は国境を越え武装したグローバル企業がハイエナの如くやってきて、《のほほん》としたマーケットから日本の中小企業を追いやっています。そんな世界を今までのような《のほほん》とした経営戦略と人事管理でやっていけるのか?

考えるのに良い機会です。